メーカー経理マン雑記

学生時代には経理になるなんて全く考えてなかった人のブログ。経理の実態、就活などについて思うこと書きます。

社会人1年目のために工場経理3年目の僕がメーカー経理やってみた感想をつづる

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僕は東京に本社のあるとあるメーカーに就職し、いきなり地方工場配属を命じられた社会人3年目の経理マンです。

 

都内の4年制大学を卒業した、25歳です。

出身は神奈川県です。

 

就職活動してたときは、営業志望でした。

 

あと、勤務地は東京だと思ってました。笑

 

もちろん同期の中で数人は工場配属になることは事前に知っていましたが。まさかそれが僕だなんて。

 

そんな僕が、社会人1年目の人たちのために、経理を経験した感想を述べていきたいと思います。

 

 

最初はくそつまらなかった

 

ぶっちゃけていうと本当に面白くないなと思いました。

 

工場経理に配属されて数ヶ月は、なんでこんなことずっとやってなきゃなんないの?って感じでした。

 

僕が最初に命じられたのは、伝票のチェック、請求書の発行など、経理の超基本的な業務でした。

 

各部署で、いろいろなモノを買ったり、費用が発生したりすると、それをシステムに組み込み、支払いを起こすための「伝票」が作成されます。

 

伝票というと、漠然としすぎてて、よくわからないと思いますが、要するに、一つ(場合によっては複数)の仕訳が、一枚の紙に記載されている、というイメージを持って頂けるとわかりやすいかと思います。

 

例えば

 

(借方) 講読費 3000円 / (貸方) 未払費用 3000円

 

というような感じです。

 

伝票を作成するのには、必ず証憑が必要です。証憑とは、取引の証拠となる書類のことで、例えば、納品書や、請求書などがこれに該当します。

 

各部署の担当者は、費用が発生したら、伝票を作成し、このような書類を伝票とセットにして、経理に送付してきます。

 

この内容に間違いないか、チェックして、承認をする(承認ボタンを押す)、というのが最初の僕の仕事でした。

 

他にも旅費の承認なんかもしてました。

 

これが、僕にとってはなかなかに辛かったです。

 

keiri-shukatsu.hatenadiary.jp

 

新入社員として入ってきて最初の数週間は、そもそも会計システムさえ使いこなせないので、それが使えるようになる、ということは、単純にできないことができるようになる、という意味で、「やってる感」がしたのですが、慣れてくると、この作業の意味なども考えてしまうんですね~。

 

基本的に社内の人としかやり取りしないし、ずっと椅子に座りっぱなしだし、「チェック→承認」という単純作業の繰り返しで結構きつかったです。

 

営業と違って、成果、というのもよくわからないですしね。

 

当初は、これが経理の基本、と思って耐えました。

 

今では、入社当初に基本を学ぶことができて良かったなと思います。

 仕訳がわからない人に経理処理を理解するのはかなり困難だったと思うので。

 

僕の場合、半年くらいはこの業務を担当しました。

 

 

地方配属は結構つらい

これは経理のみならず、新卒で地方にとばされた人全員が思うことではいかと考えているのですが、地方は基本的に、友達がいません。

 

よって、休日やることがありません。

 

僕の場合、幸いにも、会社の同期の人が何人か同じ工場に配属になったので、その人たちと出掛けたり、夕食をたべに行ったりしてました。

 

最近では、転勤が批判されたりします。

 

日本に特有の文化でもありますからね。

 

うまくできてるなと思ったのは、転勤者を会社全体の何割か置いておくと、自分が転勤になったときに、誰かしら会社の同期が近くにいることです。その人も転勤を命じられているためです。

 

これにより、転勤者は、年齢によらず、休日も会社の同期や知り合いとしか会わなくなります。

 

こうして会社に対する依存度が上がっていくのです。

 

銀行だと結構よくある話らしいです。

メーカーでも、この構造は未だに存在しています。

 

おかげで僕も、会社の同期たちとは仲良くなりました。

 

しかし、それが自分にとって本当にプラスなのかは謎です。

 

入社して数ヶ月~1年目くらいまではそれでも良かったのですが。

 

これは、会社の同期で集まったとしても、結局終着点は会社の愚痴にしかならいことが多いためです。

 

都会であれば、もう少しアクションを取れるような気もするんですけど、同じ人としか会わないと、考え方も均質になっていくような気がして、気をつけないといけないなと最近では思うようになりました。

 

とはいえ、逆に、友人のありがたさも地方配属となって心の底から実感しました。

 

社会人となると、自分の好きな人しかいない、という空間にいれる時間は圧倒的に少なくなります。

 

気も遣うと思います。

 

そんな中で、気を遣わずにいられる友人の存在というのは非常に大事です。

 

学生時代の友人との関係は、なるべく切らさないようにしましょう。

 

 

やりがいははじめからあるものじゃない

就活していると、「やりがい」という言葉に振り回されがちです。

 

「やりがい」は何ですか?

 

僕も就活生のときに、何回かこの質問を耳にしました。

 

自分がきかなくても、他の就活生がかならず聞きますからね。

 

入社して3年たって思うのは、多くの人にとって、はじめから「やりがい」を感じる仕事につくのはとても難しいということです。

 

keiri-shukatsu.hatenadiary.jp

 

仮に希望の部署に配属となっても、思っていたのと違った…というのはよくあります。

 

就活では、仕事における「やりがい」が美化されがちです。

 

仕事をする理由は、多くの人にとって、「食っていくため」というところに収斂されていくのではないでしょうか。

 

世の中には、やりたくなくてもやらないといけないという仕事が多数存在しています。

 

経理も、最初は面白くないかもしれません。

 一説によると、経理は面白くなってくるまで10年かかるらしいですからね。

 

ただ、入社して3年経って思うのは、経験や知識は無駄にはならないということです。

 

もちろん、すべて、というわけではありません。(僕はこのあたり結構現実的です。)

 

最初は嫌だな、面白くないな、と思っていたことも後々になって役立つことがあるのです。

 

入社して3年経って、それを実感しているところです。

 

 

Excelが人並みにつかえるようになってから

伝票チェックの仕事を終えてから、僕は固定資産管理業務と原価計算業務を行うようになりまきた。

 

会計システムからデータを吐き出してExcelで加工するということが多くなりました。

 

大学生のときは微塵も思いませんでしたが、Excelはデータを加工するのに非常に便利なツールです。

 

必要な情報というのは、人によって、タイミングによって、異なっているからです。

 

僕は当初、関数もろくに使えないし、ピポットテーブルってなに?というような状態で入社してきました。マクロ?きいたことあるなぁ…的な。笑

 

僕の周りの経理の人たちの中には、現場の管理担当から来た人もいます。

高卒で入社して来る人もいました。

 

そのような方達も、Excelとかマクロとか余裕で使いこなします。

 僕は大卒なのに・・・情けない話です。

(学歴とExcel力は比例しません。努力するかどうかです。その人たちが、僕より努力した、ただそれだけです!)

 

一年目の11月に簿記2級に合格してから、基本的なExcelの勉強をするようになりました。

 

Excelが使えると、業務遂行が早くなります。

 

関数をうまく組み合わせて業務効率化に繋げたことがありましたが、それが正当に評価されたときは、素直に嬉しかったです。

 

Excelがある程度わかるようになってから、経理というのも少し面白く感じるようになってきました。

 

まだマクロは使いこなせないのでこれから勉強する必要があるなぁと感じているところです。

 

 

経理でよかったなと思うことも結構あるよ

仕事というのは複数の人とともに行うものもおおいはずです。

 

そうすると一つのことをしていても、色々な意見がでてきて、時間がかかるということも結構あります。

 

経理の場合、もちろん、これがないとは言えませんが、そうはいっても、会計ルールや、税法がまずもって重視されるのは大きな特徴です。

 

「〇〇さんがこういってたから~」

 

というようなことで仕事の流れが変わることは、他部署では往々にしてよくあります。

 

鶴の一声というやつです。

 

これに対して、経理の仕事は、会計と税務の世界を拠り所にするため、偉い人の意見より、ルールの方が上です。

 

よって、他の業種よりは、このようなことで仕事の流れが大きく変えられてしまうということは少ないのかなと思います。

 

僕は最近、経験として総務部的な業務も行うことがあるのですが、経理のやりやすさは実感しますね。

 

入社したばかりだと、目の前のことを処理するということで精一杯だと思います。

 

他業種と比較したときに経理の良さというのも3年目にしてわかるようになってきました。

 

 

3年目の指標

まだ2年しか社会人経験してませんが、一つ気づいたことがあります。

 

世の中には2種類の人間がいます。

 

仕事の話となると、

途端に愚痴しかでてこない人と、そうでない人です。

 

居酒屋で仕事の愚痴を言っている人の、なんと多いことか。

 

社会人になって直後ならまだしも、数年経っても、居酒屋に入って愚痴しかでてこないぐらいなら、向いてなかったと思ってさっさと辞めた方がましです。

 

普通にカッコ悪いです。

 

もちろん、たまに愚痴るくらいなら、全然いいと思います。

そういう時間も必要です。絶対に限界までため込んではいけません。

 

経理は向き不向きがある職種です。

 

続けるも続けないも、人それぞれです。

 

そして、どんな職種も、サラリーマンでいるうちは、面白い仕事が回って来ることもあれば、回ってこないこともあります。

 

愚痴しかでてこないなら、別の仕事を考えるのが良いと思います。

周りのためにも自分のためにもならないですから。

 

社会人3年目になると、大学の友達を含め、同期達がこの2種類に明確にわかれはじめるな~と実感するはずです。

 

そのときに、どちらにいたいか。

 

社会人の一つの指標なのではないでしょうか。

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