メーカー経理のやりがいについて考えてみた
タスクを着実にこなしていく達成感
年次決算や予算策定の際には、タイムスケジュールにそった処理が求められます。
月次/年次決算では、月末日までに確定した数字を使用することが多いため、仕事を前倒しすることができないことも多いです。
例えば、原価計算であれば、僕の会社では、月次ベースで原価計算を回しています。
例えば、それが、4月であれば、4/1~4/31までに取引された原材料の数量で、処理を回します。
4/30の段階で、処理を開始することは基本的にはできません。
このような処理が、月初にはたくさんあります。また、別の人の後続の作業もあるため、遅れることは許されません。
このような事情があるため、経理の仕事には、スピードが求められます。
そして、決められたタスクを着実にこなしていく必要があるのです。
やるべきことを一つずつ片付けていくことは、達成感に繋がります。
(僕はto doリストをExcelで独自に作っていますが、達成感を感じれるように、完了した案件は色が変わるように加工しています笑)
1月は、予算業務もあるため、月次の処理と決算月の処理を回しながら、業務を進める必要があります。
このように、やるべきことが重なるときは、きついですが、全て完了したときの達成感はひとしおです。
知識をつければいかされる
経理の業務において、簿記の知識は確実にいかされます。
特に、トラブルが起きた際には、システムの中で行われる自動仕訳では対応できないことがよくあります。
こういう時に、簿記の知識は役に立ちます。
その他にも、各部署からの問い合わせは、「なぜ?」を伴うものが殆どです。
こういった時に、「そういうものだから」という回答では、こたえになっていませんよね?
知識をつければ、つけた分だけ、仕事の役に立てることができるのが経理の仕事の特徴でもあります。
また、経理の仕事で必要なのは、会計の視点だけではありません。
税務の視点も非常に重要です。
例えば、何か投資をする際には、固定資産税が発生します。
従業員が増えたり、建屋面積が増えた場合には、事業所税が増えます。
このような税務的な付随費用は、損益の予測などの際に、見落とされがちです。
税務の知識があれば、見通しを立てる際にも、貢献することができるのです。
経営者視点に近い
経理は各事業の損益や各種の指標をExcel等用いて、まとめることが多い部署でもあります。
経営者が変わった時に、「こういう見方もある」ということを伝えることも、やりようによってはできます。
単純に予算対比で考える視点、過去の長期的なスパンで各費目別に増加減少を見ていき、次なる削減項目を設定するような視点、課題達成と経費削減を両刀でみていく視点、など、数字というのは、色々な人が色々な見方をするものです。
もちろん決定権はありませんが、過去の蓄積があれば、見方をアドバイスするとこまでは可能です。
経営参謀として、働くことが可能な数少ない職種といえるかもしれません。
システム化への道
昨今のICT分野の成長は、目覚ましいものがあります。
入社してから気づきましたが、特に大企業だと、既存システムの構造が複雑すぎて、外部のシステムパッケージでは対応できないものも多くあります。
このようなときは、単に外注という選択はせず、自社のシステムにあったものを内製することがあります。
経理の業務は「自動化」とは切り離すことができません。
自動化は、経理処理の構造を完全に理解していないと、行うことができません。
ある時はExcelの機能でできる時もありますし、システム部署の力を借りなければできないこともあります。
いずれにせよ、自動化によって、経理の働き方、及び関係各部署の働き方が大きく変わるのは間違いありません。
自動化は、新規性及び与える影響の大きさからも、やりがいのある仕事といって良いと思います。
こういうときは、誰かの作ったレールの上ではなく、自分で考えてシステム化するしかないですから。
まとめ
経理の仕事はつまらないといったイメージもあります。
確かに、向かない人には向きません。
しかし、経理の仕事にも、やりがいはあります。そこを経理の良さとして認識するかどうかの差もあるはずなのです。
経理職を考えている人は、是非イメージを変えてみてください!
▼最後まで読んでいただきありがとうございます!スターやツイッターなど、ポチッと押していただけると大変励みになります!