メーカー経理マン雑記

学生時代には経理になるなんて全く考えてなかった人のブログ。経理の実態、就活などについて思うこと書きます。

【若手工場経理マンが語る】ここがつらいよ経理職

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経理職として勤務したことがない人からすると、経理の仕事は想像するのが難しいはずです。

 

内勤でゆるふわ!と思っている方もいるかもしれませんが、経理にも辛いことがあります。

 

 

 

 

一日中動かないことが多い

僕は寮から会社までの時間が歩いて5分という最強な立地に住んでいますが、平日の歩数は3000歩~5000歩です。

 

ちなみに日本人の平均値は7000歩前後です。

 

経理は圧倒的に動きません。

 

入社して最初の頃、一番辛かったのはこれです。

 

半年もすると流石に慣れてきますが、脚の筋肉落ちるのではないか?とか、体力の低下半端ないのではないか?とか、色々考えます。

 

もちろん、他の部署に行って会議をしたり、工場であれば、実際の現場を見に行って確認するといったこともあります。

 

ですが、このようなことは、基本的には稀です。

 

営業職であれば、出張先のカフェで一息つく、といったこともあるのかもしれませんが、経理はこういうのは難しいですかね…。

 

あと経理の職場は、他の人もだいたい席にいるので、周りの目を気にして変なことはできないですね。(するなよという話ですが…)

 

机についている限りは、周りの景色が変わらないので、集中力が切れてきた時に、気分転換する方法がなかなかありません。

 

現場と事務所を行き来する技術部隊や、出張の多い営業職などとの大きな違いではあると思います。

 

 

成果が指標としてあらわれにくい

経理は利益に直接的に結びつく部門ではありません。

 

(もしかしたら頑張る方向にもよるのかも知れませんが、)基本的に、経理がどれだけ頑張っても会社の売上は上がりません。

 

技術の方であれば、自分が開発した技術が採用された製品が市場に出されたりすると、やりがいを感じたりするみたいです。

 

営業職の人も、自分の頑張りによって、売上高が変動しますよね?

 

こういうのが、他職ではやりがい(あるいは辛さにもつながるのでしょうが)になるのだと思います。

 

これに比べて、経理職は、業務の成果を測定する明確な指標がありません。

 

あくまで個人的な感覚ですが、上司の言うことに従順な人が上に上がりやすい気はします。

 

上席者からしても、扱いやすいですからね、そっちの方が。

 

成果を出して、ムカつく奴らをだまらせる!!的なドラマチックな展開は期待しない方がよいでしょう。

 

加えて、経理はみんながみんな、同じことをしているわけではありません。多くの企業で、担当が別れているはずです。

 

例えば、工場経理であれば、Aさんは出納、Bさんは固定資産、Cさんは間接費の管理…などとなります。

 

このような中で、一律に横並びで人事評価するのはかなり困難です。

 

公平に評価できないのは上席者がわるい!という声も聞こえてきそうですが、下っ端の僕でも、構造的に人事評価が難しいことは、配属されてすぐにわかりました。

 

 

言いにくいことも言わないといけない

経理は振る舞い方によっては嫌われ役となってしまう可能性があります。

 

 

「伝票は○日までにかならず出してください。」

 

「証憑が足りていないので承認できません。」

 

「経費処理でわからないことがあれば事前に経理に照会ください。」

 

 

といった、「小言」をいわないといけない時もあります。

 

これは、経理の仕事が正確性を求められ、処理が曖昧だと、後で国税庁や、会計監査のときに、色々と言われてしまうためなのです。

 

国税であれば、間違った処理をしていると、追徴課税といって、普通の数倍重い課税を課されることがありますし、会計監査で指摘事項があると、コンプライアンス的な問題にもなりかねません。

 

このような事情から、経理は、嫌な顔をされるとわかっていても、伝えないといけないことが少なからずあるのです。

 

 

事業とのかかわりを感じにくい

就活では営業職を希望していたのに、経理に配属されてしまった、という人がいると思います。

 

このような方からすると、経理の仕事は大変つまらないものに感じられるようです。

 

製品に直接的に関わるわけではないですし、毎日が同じようなルーティンの繰り返しとなることが多いためです。

 

マーケットがどう動いているか。

社会がどうなっているか。

 

これを知らなくても、経理職はできてしまいます。

 

これが経理職の怖い所でもあると僕は思います。

 

傾向として、経理職は受動的なポジションであることは間違いありません。

 

とはいえは、おそらくどんな仕事も同じであると思いますが、積極的に動いていけば、とれる仕事やチャンスが、経理にもあります。

 

ここは心の持ち用にもよるのかなと思います。

 

いずれにせよ、折角メーカーに入ったのに、製品をどう売るか?どう見せるか?どうやったら売上があがるか?といったことを考えることは、経理ではほとんどないため事業に関わっているという感覚は少ないです。

 

僕も、ある製品の原価計算を担当していますが、結局のところ、製品のことを考えるのは、製造部者や、営業担当者です。

 

自分が関わっているのは、製品というより、「数字」。

 

経理は、事業ではなく、「数字」をつくる部署なのです。

 

 

経理にとって「正確」は当たり前

経理がミスすると、他の職場の仕事が増えることが多いです笑

 

これは自分にとってもマイナスであるため、できれば避けたいですよね。

 

数字をつくる部署である以上、作った数字は正確でなければなりません。

 

グラフや表に用いられるデータが実際のものと違っていたりすると、経営判断のミスに繋がります。集計に漏れがあると、費用負担の割合が部署間で変わってしまうこともあります。

 

このようなことがないように、経理は常に気を遣っていなければなりません。

 

体力は使わないですが、精神力は必要な部署ではあると思います。

 

 

まとめ

経理はつらいこともあります。

ですがそれは、どの職でも一緒のことです。

要はすべて、心の持ち用かなと思っています!

 

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