メーカー経理マン雑記

学生時代には経理になるなんて全く考えてなかった人のブログ。経理の実態、就活などについて思うこと書きます。

【秘伝:就活塾の先輩直伝】差をつけるエントリーシートの書き方

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就活をするなら、エントリーシートを避けては通れません。

 

僕は、就活塾などには通いませんでしたが、大学の先輩に、通っていた人がいたため、その人によくエントリーシートを見てもらっていました。

 

就活塾とは、就職活動支援塾のことで、就活を控えた学生に対し、有償で、エントリーシートの添削や面接対策を行ったりする機関のことです。

 

お金で内定が買えるとは僕は思いません。

 

しかし、そのノウハウは侮れないものがありました。

 

ここのそれを示します。

 

 

企業はあなたの何が知りたいのか

 

企業が知りたいのは、あなた自身のことです。

当たり前のことですが、あなたが単に知識をひけらかしたり、論理性のないメッセージを伝えてくると、あなたの評価は下がってしまいます。

 

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企業が知りたいのは、以下の5点です。

 

1.あなたの強み

2.強みの証明

3.あなたの弱み

4.弱みに対する取り組み

5.価値観

 

エントリーシートでは、どんな質問も、最終的にはこの5つに集約されてきます。

 

特に、1,2は他者と差別化を図るために非常に重要です。

 

さらにいうと、エントリーシートというのは文章ですから、論理的かどうか、というのも大きなポイントになります。

 

 

 

論理的な文章を書こう

 

論理的かどうか、とは、「AならばB」という流れに説得力があるか、ということです。

 

例えば、仮に「他者への指導力」を自身の強みとして主張する人がいたとしましょう。

 

それを証明するための実際の経験が、「学園祭の出し物を成功させるために、対立していた先輩と後輩の間にたって、両者の関係をとりもった。」といったものだったとすると、これは論理性に欠けるエントリーシートとなってしまいます。

 

指導したことが何も書いてないですので。

 

これはいいですよね。

 

次に、別の経験を考えてみます。

 

指導力」が強みなので

「サークルの後輩に対して一生懸命指導した結果、イベントがうまくいった。」

 

だとすると、

 

まず企業が考えるのは、

一生懸命というのは具体的にどう工夫したのか、

何をもって「うまくいった」状態と定義しているか

です。

 

これは論理というよりは、文章としてのツッコミどころです。

(これを意図的に使えれば、後述の文章をぼかすテクニックに繋がっていきます。)

 

さらに、イベントがうまくいった要因は単にあなたの「指導力」だけだったのか?

という問題があります。

 

「AならばB」というのが論理ですが、そこに、

 

・他のCという要因、Dという要因はないのか?

・特殊な状況下での限定的な内容でないか?

 

ということです。

 

イベントがうまくいったのはあなたの指導力だけの問題なの?

 

うまくいったのって偶々じゃないの?

 

という視点でみてみることです。

 

ここに重要なポイントが隠されています。

 

 

 

強みの再現性

 

それは、強みの再現性です。

 

通るエントリーシートというのは、どんな状況でもあなたの強みが発揮されるということを証明するエントリーシートです。

 

偶々、友人が協力してくれたから、

 

とか、

 

偶々、後輩にリーダーシップを取れる子がいたから、

 

といった理由では、再現性があるとは言えません。

 

例えば、「指導」であれば、

自らサークルのメンバー1人1人毎週15分ずつ話す時間を作ることを提案し、各人にとってベストなアドバイスを考え、時には外部指導者にも協力を仰いだ。

 

などといった工夫であれば、仕事でも「再現」されそうですよね。

 

なお、数字を入れて具体的に説明するのもひとつのポイントです。

 

就活においては、サークルという特殊な状況下でしか発現しない「指導力」のアピールは説得力に欠けるものとなります。

 

例えば、

「後輩の指導に頭を悩ませていた時に、先輩の一言で意識が変わり、指導の重要性に気づいた」

 

といった内容だと、他力本願感がしてしまいますよね。

その先輩いなかったらだめだったんじゃね?と。

 

強みを表現するなら必ず「再現性」を意識しましょう。

 

 

 

志望動機と自己PRの関係性

 

志望動機と自己PRはわけて考えてしまいがちです。

 

例えば、自己PRで「私の強みは気配りができることです」といっておきながら、

志望動機では「御社で新しい市場に飛び込んでいき、積極的な提案営業をしたいです。」

 

といってしまうと、

この両者の関係性はほぼ0ですよね。

 

やろうと思えば、もう少し関連性のある書き方はできるとは思いますが。

 

このように、多くの人が、自身の強みと、志望動機をわけて考えてしまいます。

 

しかし、エントリーシートで大事なのはストーリー性です。

 

自分には○○という強みがある。

△△な御社なら私の強みをいかすことができる。

だから第一志望です。

 

というのが綺麗なストーリーです。

 

同じ内容でもこれを意識して書くかどうかで、受け取る側の印象は全く異なってきます。

 

以下に雛形を示します。

 

=======================

私は人生でーをしたい。(仕事をする上で/人生でーをしたい、成し遂げたい)【①】
そのためには以下の〇点が大切であると考えている。


1.~   ・・・(a)
2.~   ・・・(b)
・・・


貴社は上記の点で他社にはない魅力があり、これらの要素を最も満たしていると考えられるため、私は貴社を第一志望としている。【②】


また、私の強みは以下の〇点であり、1が(a)に、2は(b)に生かされる。【③】


1.~
2.~

 

(もちろん、2点以上書いても良いが、前半部分と一対一で対応するようにする。)

=======================

 

【①】就活の軸の説明。

【②】志望理由。実際にはもう少し説明を加えて肉付けする形になるはず。

【③】強みと志望理由の関係性。(文字制限がなければ、強みの証明となる経験をさらに付け加えるべきなのはもうおわかりですね?)

 

このような書き方をすれば、

志望動機と自己PRが繋がってきます。

 

設問が志望動機と自己PRで別れていても、

最終的には内容が繋がるような書き方しましょう。

 

ここでのポイントは、強みと志望理由を必ず一対一の関係で対応させることです。

 

例えば、

強みが「なんでも新しいことに積極的に挑戦することができる」

であれば、「チャレンジ精神旺盛な企業風土」などと対応するはずです。

 

これで他の就活生と差別化を図ることができます。

 

 

 

行動特性(コンピテンシー)を意識する

 

最近では多くの企業でコンピテンシー面接」が取り入れられています。

 

コンピテンシーとは、「ある仕事や役割において成果をあげる人に共通する行動特性」を意味します。

bizhint.jp

 

面接では、あなたの経験から行動特性を割り出し、評価します。

 

どのような行動特性を評価の対象としているかは、企業ごとに異なるはずですが、大枠はだいたい一緒であると考えられます。

 

以下の内容は、経済産業相が掲げる「社会人基礎力」です。

 

1.前に踏み出す力

・主体性

・働きかけ力

・実行力

 

2.考え抜く力

・課題発見力

・計画力

・創造力

 

3.チームで働く力

・発信力

・傾聴力

・柔軟性

・状況把握力

・規律性

・ストレスコントロール

 

企業が何をコンピテンシーとしているかは、僕達には正確にはわかりませんし、必ずしも上記内容のすべてを評価項目にしてるわけではないと思います。

 

しかし、これを満たすような形でエントリーシートの強みや経験も書いていくと、採用する側からしても、評価しやすいはずです。それに、企業間でも、面接で使うコンピテンシーはだいたい似通ったものになるはずです。

 

同じことを書くにしても、単に何かを実行した、と書くか、

計画を立ててから実行した、では、評価が変わってくるかもしれない、ということです。(計画力という観点から評価される可能性があります。)

 

自分の経験はどういう力をアピールすることに繋がるのか、今一度考えてみましょう。

 

 

 

面接を意識して表現をぼかすテクニック

 

これは若干高等技です。

 

エントリーシートは通るという前提のもと、

面接で突っこんで聞いてほしい内容をわざと詳しく書かないという手法です。

 

例えば、エントリーシートの設問の一つに

「あなたの学生時代にがんばったことについて、400字以内で述べてください。」

というのがあったとします。

 

エントリーシートが通り、満を辞して面接に臨んだら、

 

面接官に、「では、エントリーシートに書いてあること以外で、あなたが学生時代にがんばったことはなんですか?」と聞かれてしまった…ということがあります。

 

これ、僕、実際に経験しました。

 

エントリーシートの内容によっては、そのことについて、まったく聞かれずに終わることがあります。(いい意味で、です。でも、折角書いたんだから、聞いてほしいですよね笑)

 

面接官の興味を引くために、自らが聞いてほしいところを若干ぼかしてみるというのも一つの手です。

 

だいたい、エントリーシートは字数制限がありますから、企業側も就活生が全ての情報を制限枠内におさめられるとは思っていません。

 

それを逆手にとって、面接を意識したエントリーシートが書けるようになれば、他の就活生と比べて一歩リードできるはずです。

 

 

 

最後に:ESは出す前に誰かに見てもらおう

 

ESは絶対に第三者に見てもらった方が良いです。

 

できれば、就活を終えた年の近い先輩、いなければ友達、それも間に合わなければ家族でもいいです。

 

自分が時間をかけて、一生懸命書いたエントリーシートほど、伝わりにくくなってしまうことがあります。

 

このことに、自分で気づくのはなかなか難しいのです。

 

僕もそういう経験があります。

 

志望度が高いとエントリーシートを何回も添削してもらうのですが、添削前より添削後の方がわかりにくい、という風になることがあります。

 

書き直したら必ず前回よりもいいものが出来上がるとは限りません。

 

三者の意見を聞いてみてください。

 

よく言われることですが、最終的には、

これがエントリーシート作成の奥義です。

 

ではみなさん、がんばってください!

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