やりたいことが見つからない就活生へ
「あなたのやりたいことはなんですか?」
就活しているとよく聞く質問です。
これ、答えるの難しいですよね。
結論から言うと、明確に「これ!」といったものを決めて入社してくる人は少ないですよ。
社会人の中には、ある程度まで回答を作り込んで、うまく切り抜けた、といった人も少なくないはずです。
だいたい、本当にやりたいことがあったら、大学で4年間も過ごしたりしないでしょうしね。また、「やりたいこと」がお金儲けに必ずしも結びつくとは限りません。
では、「やりたいことはなんですか?」という質問は、
どう切り抜ければよいのでしょうか。
面接における「やりたいことはなんですか?」の前提
面接で「あなたのやりたいことはなんですか?」と聞かれたとき、それは、例えば、「お金持ちになって、海外に住む」とか、「趣味のゲームを極める」とか、そういった回答が求められているわけではありません。
この場合の「やりたいこと」とは、
仕事に関係のないみずからの欲求のことではなく、
自分が、会社の中で、将来したいこと、を意味しています。
よって、この質問は、あなたの無垢な「将来の夢」を聞いているわけではありません。
あなたが今まで何を経験してきて、どういう強みを生かして、「この会社で」何がしたいのか。そしてそれは、本当に「できる」のか、要するに実現可能なのか、ということが試されています。
例えば、何事もコツコツ努力していくことができる「忍耐力」が私の強みです!という人が、「独創的な発想で短期で事業の成長に貢献します」といっても、面接官からしたら、「??」なわけです。
「独創的な発想」とかどこから出てきた?そんなこと今まで話してたか?整合性取れなくないか?本当にできるのか?となるわけです。
あくまで自分のことを話そう
よく意識高い系の就活生にありがちなのが、「誰も目をつけていない新たな価値を創出したいです。例えば、メルカリは~、LINEは~、Appleは…」などと話してしまうことです。
これ、何がいけないのでしょうか。
答えは、「自分のことを話していない」ということです。
面接官は、あなたのことが知りたいのです。
こういう就活生にありがちなのが、専門用語をわざと使って、自らを知的に見えるように武装することです。
だいたいこういう人たちは、自分の経験してきたこととの関係性をまったく無視した話し方をするので、面接で落ちてしまいます。
地に足のついた話し方をしないと、それは面接官に見抜かれます。というか、集団面接で他の人がこういう受け答えをしていると、周りからみてかなり痛いです。
地に足のついた話し方というのは、「自分は○○という経験をしてきて、だから△△がしたい。そのためには◇◇である御社でなければならない」といった話し方です。
必ず、自らの経験を土台にすることです。
もう1度いいます。
面接官は、あなたのことが知りたいのです。
面接では自分のことを話しましょう。
ドス黒い欲求を理解しておくことは必要
僕が就活中に実際に聞かれて面白い質問だなと思ったものがあります。
あるIT企業に面談に行った時のことです。
まだ就活が解禁していなかったので、面「談」という位置づけでした。
質問は、
「あなたの根源的な、ドス黒い欲求を教えてください。例えば、モテたいとか、お金持ちになりたいとか。社会に貢献したいといった綺麗事ではなく。本音を教えてください。」というものです。
これ、面白いですね~。
僕が就活してきた中でも上位に入ると思われる奇抜な質問です。
要は、ここまで自己分析してますか?ということだと思います。質問の仕方的に、モテたいと、お金持ちになりたいという回答は、実質的には潰されてしまった感じがしたので、僕は別の回答をその場で考えていいました。
それまで強みとして部活動の経験から「粘り強く一つのことに取り組む」ということを主張してきたので、回答として、「僕は、自分が何かするときに他人に邪魔されたくありません。」と言いました。
これが良かったかどうかはわかりませんが、一応2回目も呼ばれました。そのIT企業に行くつもりはなかったので、行きませんでしたが…
でも、この質問を機に、改めて自分を見つめなおすことができました。
自らのドス黒い欲求について、理解しておくのは、自己分析をする上でも、やりたいことを考える上でも重要なのではないかなと思います。
就活をしていると、どうしても高尚な方に傾いて行きます笑 「人を幸せにしたい」とか「多くの人を笑顔にしたい」とかですね。
こういうのは面接官も聞き飽きているので、自らの黒い面も、自己分析の段階では理解しておくのは大事なことだと思います。
聞かれなければ言わなくてよいと思いますが笑
やりたいことは変化していって当然
面接官が知りたいのは、現時点であなたが自らの将来について、どれほど真剣に考えているかということではないでしょうか。
働いていれば、やりたいことは変わっていきます。
今は一つの会社で一生を終える時代でもないのですから、ある程度回答を用意しておいて、切り抜けるのもありです。
実際に働いてみたときに、色々と感じることがあると思いますよ!
▼最後まで読んでいただきありがとうございます!スターやツイッターなど、ポチッと押していただけると大変励みになります!