サッカー日本代表のポーランド戦における西野監督の采配について素人の僕が思うこと
2018年6月、ワールドカップが行われています。
日本はグループリーグ1戦目、2戦目とも、非常に良い試合をしたと思います。
日本対ポーランド
正直僕は、サッカーを見るのはワールドカップくらいなのですが、サッカー素人からみても、1試合目と2試合目は、日本がアグレッシブに攻め込もうとしていて、観ていて面白かったです。
そして迎えた第3試合目。
グループリーグ内では最も高いランクを保持しているチームです。
僕もリアルタイムで観ていました。
スターティングメンバーをそれまでと6名変更して臨んだ前半戦は0-0で折り返します。
その後、日本は、後半で、ポーランドに1点取られてしまいます。
同リーグのセネガルとコロンビア戦が0-0なので、このままいくと、リーグ戦敗退が決まります。
ここで西野監督は、2試合目で得点を決めていた乾を投入します。
これは明らかに点を取りに行くオーダーだと思います。
そしてその後、また状況が変わります。
コロンビアがセネガルに1点取ったのです。
これで日本はイエローカードさえ出さなければポーランドに負けてもグループリーグを突破することができます。
ただし、それは、セネガルが点を取れなかった場合のみ。
コロンビアとセネガルがふたたび同点となれば、日本のグループリーグ敗退は決定的な状況でした。
日本選手に浴びせられた大ブーイング
そんな中、西野監督は、長谷部を投入します。
その後、時間稼ぎとも取れる、パス回しが始まりました。
いや、というより、あれは時間稼ぎでしょう。
会場からは大ブーイングが起きます。
僕も友人達と観ていましたが、なんとも言えない複雑な心境になりました。
僕たちや会場にいる観客の人達は、「サッカー」を観たいわけです。
あんな単なるパス回しが観たいわけではありません。
そして、無事、試合が終了し、日本はトーナメント進出を果たしました。
「これでコロンビアとセネガルが同点になっていたらどうするつもりだったんだ」
そう思う人も多くいると思います。
ただ僕は、その後の西野監督の記者会見をみて、考えを変えました。
一番辛いのはそこにいた選手や監督ではないか
グループリーグ突破したにもかかわらず、西野監督の会見からは「不本意」さが滲み出ていました。
「ハセが言ってました?」 西野監督が驚嘆、選手に謝罪で団結「本意でない選手も…」 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
表情をみても、嬉しさはあまり感じられませんでした。
「ブーイングを浴びながら、選手達にプレーをさせたことは自分の信条ではない。」
淡々と語っていました。
ワールドカップともなると、選手1人1人にスポットを当てた特集が、テレビでは組まれがちです。
そして、僕も、もちろんその全てを観たわけではないですが、多くの選手からすると、ワールドカップに出場するのが子供の頃からの夢なのです。
その夢の場で、大ブーイングを受けながら、
パス回しに徹しなければならなかった自分たち。
僕がその場にいたら、悔しくて悔しくて仕方がないと思います。
監督も、そのことに関しては本当に難しい決断をしたと思います。
色々と賛否両論がある試合であることは間違いないと思います。
日本の置かれた状況は厳しかった
ただ、冷静になって、状況を整理すると、今回のグループリーグでFIFAランク最下位は日本なわけです。
グループHの内訳は以下の通りです。
ポーランド(8位)
セネガル(27位)
コロンビア(16位)
日本(61位)
この圧倒的な力量差の中で、日本が、リーグを突破するために、もっとも確率が高い方法を指示するのが監督の仕事です。
そういう現実的な考え方をすれば、西野監督の采配も、ある程度理解できるのです。
そして、チームで戦うことの本来の意味は、日本人が学校教育で受けがちな美しいものなどではなく、仲が良かろうが悪かろうが、足並みをそろえて同じ方向を向いて、目標に向かって団結することだと僕は考えます。
今回は、その目標が、「グループリーグ突破」だったというだけです。
チームで戦うことは、こと日本では美しく、ある種の美徳のように語られがちですが、実際は、美しさとチーム戦というものは、全く別の概念なはずなのです。
今回、日本は、チームとして一つの目標に向かって戦いました。
もしこれで、状況が変わり、日本がグループリーグを突破できていなかったら、おそらく監督だけではなく、選手のことも、メディアは散々に叩いていたことと思います。
翌朝起きて、日本メディアの報道の緩さに僕は少し驚きました。
日本メディアは、「勝てば官軍」的なところあるなぁと。
調子が悪いと散々に叩くくせに。
要するに、日本選手からしたら、戦うのも勇気がいるものですが、あのようなヒールなプレイに徹することもまた、勇気のいる行為なのです。
「こんなの当たり前?」
そして、これだけでなく、賛否両論の中の一つの意見として、
「こんなのサッカーの世界大会では当たり前だ」というのがあります。
ワールドカップは日本では注目度が非常に高いので、僕のような、サッカー素人でも、試合を観ることが少なからずあります。
そんな素人からすると、あの、時間をかせぐプレーは、とてもフェアなやり方ではないなと、思ってしまうのです。
しかし、実際にワールドカップも含めて長い間サッカーを観ている人からすると、また感想が違うものです。
かの有名な三浦カズ選手も、
「日本の大きな財産になる」
と話しているそうですし。
とにかく、賛否はありますが、そこは、サッカー素人が口をとやかく出すところではないのかなと思います。
次のトーナメント戦では、今回のような戦いはありえませんので、これをバネに、本当に次こそは、日本代表には頑張ってほしいなと、名実共に記憶に残る良い試合をしてほしいなと思います!
ガンバレ!ニッポン!!
<追記>
この次のベルギー戦ですが、すばらしい試合でした。ありがとうございました!
W杯史に残る日本の死闘… ベルギーの"14秒カウンター"が「2018年の名場面」に選出 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
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若手経理マン、転職エージェントに会う
(*この記事は2018年6月に書かれたものです。)
先日、転職エージェントにあってきました。
僕は、以前ビ○リーチでヘッドハンターと面談したことがあるのですが、指定した時間に30分遅刻してくるわ、こっちの話はまったく聞かないわで、散々なものだったため、正直こういう人たちにあまり良いイメージを持てずにいました。
今回、転職エージェントとコンタクトをとるきっかけとなったのは、次の異動にて僕の希望が全く通っておらず、不本意な勤務地で長期に渡り、仕事しないといけない状況に今追い込まれているからです。
転職エージェントに連絡した理由
2か月前、上司より、次の異動先の内示がありました。
もちろん、全ての要望が通るとは思っていませんでしたが、1~3まである中で(しかもそれも会社にとってそんなに難しくない条件)、すべての要望が通らないとなると、やはり厳しいものがあるなぁと感じてしまいました。
「一生これか…」
何回も何回も心の中でそう思いました。
そもそも最初の配属も、不本意なものだったのです。
就活のときに出てきた社員達は、「異動の希望はある程度は聞いてもらえる」と言っていました。
これは、単にそういう人たちしか就活生の前にあらわれていないからであって、だからこそ、このような人達は辞めずに長く働けているのかもしれません。
まあ、ある種、大企業の宿命なのかもしれません。
そんなこんなで、僕はエージェントに会いにいきました。
転職エージェントとの面談
僕は、経理財務分野の転職に特化したエージェント(具体的には「ジャスネットキャリア」)と、ビズリーチ経由で連絡がきた転職エージェントの2社との面談を終えています。
面談は、2社とも、どうして転職を考え始めたのかという話から始まり、その後、どのような条件の企業がいいかという話になっていきました。
2社とも、担当者は以下のことを僕に言いました。
「転職するなら今が一番いい時期です。」
これにはやはりオリンピックの影響が多分にあるようです。
オリンピックまでは、景気が悪くない状態が続き、転職市場も例に漏れず売り手市場なのだそうです。
逆に、
オリンピックが終わったらどうなるかわからないー
このような話もしていました。
僕の企業でも、オリンピック特需が存在しています。
その分モノが売れるわけです。
労働市場も同じで、オリンピック特需によって、人が足りなくなったり、雇用が生み出されたり、しています。
このような状況は、エージェントに会って話を聞いてみないことには中々わからないものです。
オリンピックは一種の盛大なお祭りだと思います。ただ、オリンピックの終了と同時に消え失せるものもたくさんあるということですね。
今転職はしない方がいい
エージェントと話していると、自分に対してどれくらい求人がきそうか、価値がどれくらいなのかというのがわかってきます。
その後送られてくる求人も、価値をはかる一つの指標になります。
彼らは、クライアント(=僕のことです)の転職が決まったら、企業からお金を受け取ることができます。よって、彼らからしたら、僕たちにしっかり転職してもらった方が良いのです。
僕はこの構造を事前に知っていたので、話をした段階で、転職を勧められると思っていました。
しかし、実際には現段階での転職はしない方がよいと、言われました。
財務会計か管理会計か
今回僕が配属となったのは、事業部つきの管理会計の世界の部署です。
僕の会社には複数の事業部が存在しており、それぞれ管理会計の部隊が存在しています。
他の会社では、経理部本体の中に管理部隊が存在している場合もあります。むしろ、こちらのほうがマジョリティではないかと勝手に思っています。
工場で僕が担当した業務は、主に財務会計が中心でした。もちろん、管理会計的な業務もありましたが、そこまで多くはなかったです。
異動後にやるのが管理会計の業務であり、僕が、会計の世界から離れて(つまり経理とは別の職種で)今後転職する気がないことを伝えると、エージェントは、それならまだ今の会社で続けたほうがいい、ときっぱりと言いました。2社ともそう言いました。
財務会計屋として生きるのか、管理会計屋として生きるのか、3年目という入社年次で判断するには早すぎるということでした。
また、この段階で転職すると、安く買い叩かれてしまう可能性もあります。
経理管理の人間として、この先生きていくなら、もう少し続けてみて、経験を積んだほうが、高く売れるらしいです。
たしかに、「向いていなかった」と思って、全く別の職種に転職するのであれば、早いにこしたことはありません。
ちなみに、理系で院卒の方は、入社して2~3年で、転職するのはラストチャンス、くらいに思っておいたほうがいいです。こういう人は、入社が24歳か25歳ぐらいになるはずです。
30才が近づいてくると、自分の中で躊躇ってしまうことも、容易に想像つきますからね。そこまで考えて、早い段階で(具体的には入社3年目)無事自分の希望業界に転職した研究職の人を僕は知っています。
経理などの管理系の職種は、一般的に、「潰しが効く」職種と言われることも多くあります。
どの会社にも存在しているからです。
このような人達の中でも入社して2~3年目くらいの人は、すぐに転職してしまうよりは、5~6年同じ会社で経理管理の経験を積み、その間に資格なども取得しておくのがよいようです。
僕の場合、簿記1級を現在勉強中ですが、これを取得すれば、入社5~6年目で転職する際に大きなプラス要素になると言われました。(【追記】2019年6月合格しました。)
簿記1級を持っていて、ある程度の大企業で5~6年、経理管理の経験を積めていれば、買い手はつくはずということも言われました。
いまは力をつける時期なのかも知れません。
話を聞いて、簿記1級受験のモチベーションになりました。
まずは資格取得を頑張ろうと思います。
とりあえず転職エージェントの話を聞くのはあり
エージェントに会ってみて、自分の中で、どういうキャリアプランを描くのか、整理することができました。
エージェントにあった後に、しばらく求人を送ってもらいましたが、今は資格取得に専念する旨を担当者に伝えています。
実際の自分のレベルがどの辺りにあるのかを知ることもできたので、よい経験になりました。
キャリアに悩む、経理人材は、一度転職エージェントに会ってみることをお勧めします。
今まで見えていなかったものが、見えてくるようになるかもしれません。
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日大アメフト騒動から読み解く部活文化とスポーツ選手のキャリア
日大アメフト騒動の経緯
日大アメフト部が世間を騒がせています。
事の発端は、日本大学アメフト部の選手が試合で関西学院大学の選手に対して悪質なタックルをしたことです。
僕はこれをテレビ映像ではじめて見ました。素人目にも、「これはまずいだろ…」と思わせるのには十分な内容でした。
明らかに、無防備な関西学院大学の選手の背後からいきなり突っ込んで行ったように見えました。
被害を受けた選手は一部の報道では全治3週間の大怪我を負ったとのことでした。
この行動が、日大アメフト部の監督指示なのかどうかが今回の騒動のポイントです。
日大監督の会見で、報道からも明らかなように、反省の意がほとんど見られないものでした。
ネクタイもピンク色だったみたいですしね。
これを受けて、加害者側である選手が以下のコメントを会見で発表しました。
最後に、本件は、たとえ監督やコーチに指示されたとしても、私自身がやらないという判断ができずに、指示に従って反則行為をしてしまったことが原因であり、その結果、相手選手に卑劣な行為で怪我を追わせてしまったことについて、退場になったあとから今まで、思い悩み反省してきました。
そして、真実を明らかにすることが償いの第一歩だと決意して、この陳述書を書きました。相手選手、そのご家族、関西学院大学アメリカンフットボール部はもちろん、私の行為によって大きなご迷惑をおかけした関係者の皆様に、改めて深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。
もちろん、彼のしたことは到底許されるものではありませんが、自分の非を認めて反省しているという点で、相対的に、日大サイドよりははるかに誠意ある対応だったと思います。
なぜ選手はそこまで追い込まれたのか
彼のコメントからも明らかなように、彼は選手としての起用を監督・コーチよりちらつかされており、追い込まれていました。
とはいえ、あのような悪質タックルをすることは、人道に反する行為であることは、彼も理解していたと思います。
でも、彼は、監督サイドの指示に従ってしまいました。
日本の部活動の場では、このようなことが少なからず起きていると思います。
以下は、小学生の頃からあるスポーツをはじめ、中高大と体育会部活動に所属していた僕の見解です。
選手にとって、学生時代の数年間は、自分の一生において、かけがえのないものです。
ですから、一つの試合に出れるかどうかというのは、選手にとっては大きいのです。
「この次の試合で成果を出して、次の試合までに○○を磨いて、最後の大会では必ず結果を残す。」
どんなにヘラヘラしてるようにみえる奴だって、一つのスポーツに真面目に取り組んで強豪校と呼ばれる学校に入学しているならこれくらいの感情は抱くものです。
ところが、監督やコーチからすると、長い人生の間、自分がみる選手なんて腐るほどいるわけです。
よって、1人の選手と真摯に向き合おうとしなかったり、特定の選手に肩入れしてしまったり、という事案が発生します。
もちろん、限られた時間の中で、そうなってしまうのはある程度仕方のないことです。
これが現実だと僕は思います。
そして、選手側も、親の声援や友人からの期待に応えるためにも、絶対に成果を残したいわけです。
これはどういうことかというと、監督やコーチには、ある種の「人事権」があるわけです。
「○○したら、試合に出してやる。」
この権利を、自分の言うことを聞かせるために選手に使っては絶対にならないのです。
強豪校に進学する生徒は、そのスポーツに人生かけています。
その一つの要因として、たとえアマチュアだろうと、一つのことに一生懸命取り組むことは、日本では、「美化」される傾向にあることが挙げられます。
好きではじめたスポーツ。
最初は上手くなると周りから褒められて、それが嬉しくて、どんどん上達するかもしれません。
強豪校に入って、「伝統」に踊らされ、いつしか、「勝つ」ことが当たり前になる。
すると、だんだん辛くなってくるのです。
好きでやっていたスポーツのはずなのに、見ず知らずの他人からいきなり、「なんでそのスポーツずっと続けてるの?」と聞かれたときに、なぜか答えられない。
結果が出てるうちは、羨望の眼差しを色々な人から向けられます。
でも人間は、いつも調子が良いとは限りません。
結果が出ないときに、過去に、期待されて成果を出した経験(成果が出てしまった経験というかもしれません)があると、それが自らの首を締めてきます。
このアメフト選手も、海外大会における日本代表の話があるくらいの人物です。
相当に努力したんだと思います。
そんな中で、監督やコーチに人事権を濫用されて、思ってもいないことをしてしまったのではないでしょうか。
日本の部活動では、やる気を評価する文化があります。
レギュラーに入れるか入れないかといった瀬戸際では、やる気がある方が採用されたりします。
このラインの人達に、人事権をチラつかせるのは相当に悪質だと思います。
今回の場合、
「○○すれば試合に出してやる」
ではなく、
その選手の悪いところや、改善点を淡々と示してあげるだけで良かったのではないでしょうか。
まあ、それで改善したところで、試合に出れるかどうかは結局はわからないのが、スポーツの厳しいところですがね。
スポーツ選手のキャリアの現実
中学、高校の時に、部活動で成果を出すと、全校生徒の前で表彰されたりします。
表彰される人というのは、得てして偏りがちです。
よって、実際に話しをしたことはなくても、自分の学年の人で、部活で成果を出していた人は、印象には残りやすいはずです。
スポーツ推薦で高校や大学に進学した人達がその後どうなるのか、多くの人達はしらないですよね?
他県に行ってしまったりしますからね。
推薦で部活強豪校に入ると、当然その中で競争があります。
その代わりに、優秀な監督やコーチのもとで指導を受けることができます。
ところが、全員が全員、ハッピーエンドではないのが世の中というものです。
ある人は、競争に耐えられなくなり、ある人は指導があなかったり、ある人は部活の文化が合わなかったり、と、外的な要因で成果を出せないことがよくあるのです。
もちろん、自分に成果がでないことを、簡単に他人のせいにする人は、こういう学校にはあまり多くありません。
ゆとり世代といったって、こういう人達は、みんな、自分に厳しいですから。
そうして、思うような成果が出せないと、パチンコやギャンブルに走ったり、いつまでたっても就活していたり、あるいはニートになってしまったりなど、よくわからないことになっていることが少なからずあります。
そういうのを横目で知っているからこそ、ある程度成果を出せている人達にとっては、「自分こそは、(そうならないためにも)やり切らねばならない」と思ってしまうのかもしれません。
ダメだったら、趣味で続けるというのも一つの手です。
強豪校で本気で部活に取り組んだ人ほど、「趣味」といった「ヌルい」とりくみ方はできない、となって、そのスポーツ事態を辞めてしまう傾向にあります。
辞めると、結局やることがなくて、ギャンブルなどに走る…といったパターンです。
これ、意外にも結構あるんです。
もう少し、スポーツ自体を楽しむという方向で考えられるように、世間がなっていけばいいのにな、と、個人的には思います。
スポーツができるだけでは、幸せになれるとは限らないのは、世の厳しさなのでしょうか。
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【大企業の宿命】ドラマ「ヘッドハンター」は名ドラマすぎるぞ
ドラマ「ヘッドハンター」
ドラマ「ヘッドハンター」は2018年春クールに放送された、社会派ドラマです。
ヘッドハンターのまとめは以下サイトを参照ください。
概要としては、江口洋介の演じるヘッドハンター「黒澤」が、毎回異なるターゲットをヘッドハントしていく、と言うものです。
1話完結型のドラマなので、途中からでも大丈夫です。僕も、最初から見ているわけではありません。
転職は、人生の節目です。
毎回転職のターゲットがいるのですが、その人たちの人間ドラマに魅せられます。
まあこれ自体がドラマなのですが。笑
さて、そんな「ヘッドハンター」ですが、第5話で主人公黒澤がターゲットに語る言葉がめちゃくちゃ響きました。
あまり書くとネタバレになってしまいますので、続きは是非本編でも確認してくださいね。
大企業で誠実に働く者の宿命
今回のターゲットは、大企業で働いていることを誇りに想い、会社のために一生懸命働いてきました。まさに「謹厳実直」といった方です。年齢設定は、50代超えてるんですかね。確認してないですけど、そんな雰囲気です。
そのためか、ヘッドハンターを毛嫌いしています。
そんな彼に、黒澤は言います。
「でも今の会社は、あなたに応えてくれてますか?誇りに思うのは勝手だ。でもね、会社はもっと残酷ですよ。あなたがどうなろうと、会社は残る。社員の生き血を吸って、何代も何代も生き続ける。」
いや、本当にそうだよなぁと思いました。
僕の会社にも、家族がいながら単身赴任している人がたくさんいます。
2世帯住宅を買った途端に転勤を命じられ、地方で過ごしている間に親御さんが亡くなってしまった方も知っています。
まさに「会社は社員の生き血を吸って」いる、というわけです。
本人にとって不本意な提案をせざるを得ない日本企業
自社業界のマーケットが縮小していたり、景気が悪くなったりすると、人員の合理化を進めなければならないこともあります。
大企業における「合理化」とは、設備を休止させ、そこで働く社員を減らすことにより固定費を削減することです。
日本の企業は、アメリカのように、人をすぐリストラする、というわけにはいきません。
よって、どうするかというと、再就職先(出向先)を斡旋し、本体に籍を残したまま、別の会社にいってもらうということをします。
そして、その出向させる社員の給与レベルは維持したまま、出向先と本体の労務費差額だけ、本体が負担するのです。
僕の会社でもこれやってます。
工場の中にも関係会社が複数ありますので、そこに出向させて、差額だけ負担するのです。
この辺りの負担割合の交渉とか、身近でおきていたことがありますが、想像するだけでなかなかにドロドロな世界です。
例えば、本社Aと子会社Bがあって、本社から子会社に、Xさんが出向するときです。
この時、Xさんの給与は、本社Aにいた時と同じかそれ以上になるように調整します。
仮にXさんの給与(本社A時)を100とします。
出向した子会社Bから貰える給与が70とすると、差額の30は本社が負担する、というものです。
これだけなら良いのですが、この負担割合をかえたりする交渉があるんですね〜。
子会社に80負担してくれないか…?と言ったりするのです。逆もしかりです。
こらはなかなか大変な作業ですよ…。
(僕はやったことありません。笑)
しかし、本社からすると、これは人件費の削減に大きく寄与します。
大企業は、総じて優秀な人が多いと思います。
それなりに厳しい就職活動や面接をくぐり抜けた人たちですから。それが良いか悪いかは置いておいて。
そんな、優秀で会社に対して志もある人達に、不本意な提案をせざるを得ないことが、日本企業ではよくあります。(全員が全員、そうだとは限りませんが。)
年齢を重ねれば重ねるほど、年功序列でその人の給与は高くなります。
そういう人には、出向してもらって、若くて給与の低い人達を残していた方が、会社としては有利ですよね。
会社というのは非常に合理的にできています。
大企業は多くの人達の我慢と忍耐で支えられている
日本の伝統的な大企業では、「簡単には人を辞めさせない」というのがよくあります。
これは、一見すると、「社員に優しい」と捉えることもできるかもしれません。
昔ながらの家族的経営のイメージです。
「社員は家族」というのが、昔は美徳とされていました。
しかしながら
「あなたがどうなろうと、会社は残る。社員の生き血を吸って何代も何代も生き続ける。」
この側面も、日本の大企業の真実なのかもしれませんね。
p.s.僕は江口洋介の演技が非常に好きなので多少バイアスかかってるかもです。本編でご確認ください!
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悩める20代代表の僕が「残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実 」を読んでみた感想
新幹線で帰省する際に、改札口内で見つけた本です。「残念な職場」という題名にひかれました。
僕は異動希望が全く通らず荒んでいたのです。
残念な僕の憂さ晴らしになれば…
そうおもって手に取りました。
責任感や几帳面さは昇進にマイナスらしい
実績と昇進の関係を検証した調査では、「大きな組織では、几帳面さや責任感はマイナスに作用する」ということがわかっています。
統計的に有意に昇進にマイナス作用するとのことです。
なんと残念なことか笑
さて、それはなぜなのか?
僕なんかは、几帳面で責任感が強い人こそ昇進して組織を引っ張っていってほしい気がしてしまいますが。
理由の一つとして、正義感があげられます。
正義感で他者への責任追及が厳しくなりがちということです。こういうのは上からすると、厄介な存在ということらしいです。
まさに会社にいると感じますが、ただ単にイエスマンなだけな人の方が、本当に出世しやすいです。
個人的には多くの管理職が他人のことを正当に評価するまでの人間レベルに達していないということが真実なのではないかと思っています。
嘘つき上手の方が上からの「引き」で出世する、ということです。
残念でなりません。
なぜ組織には「無能」な上司がおおいのか
「ピーターの法則」というものがあります。
ピーター博士は米国の教育学者です。
働く人は仕事で評価されると上の階層に出世していきます。そして、最終的には、自分の仕事が評価される限界の階層まで出世することになるのです。
個人として有能な人が、管理職として有能であるとは限りませんよね。
こうして、限界の階層まで上がりついた人は、そのレベルで無能と化してしまう、というのがピーター博士の主張です。なぜなら、辿り着いたその階層で有能であれば、出世して上の階層に登っていくからです。
な、なるほど…
しかもピーター博士によれば、
有能な上司がアウトプットで部下を評価するのに対して、無能レベルに達した上司は組織の自己都合という尺度で部下を評価する、とまでいっています。
僕の職場には、60歳越えで、外資系企業から移ってきた方がいますが、その人いわく、会社が傾きかけていたり、縮小していく段階では、特にこういうのが露骨に起きるそうです。
管理職は部下のできる人に、自分のポジションをとって代わられるのが嫌であるため、その人を正当に評価しなくなることが多くなるそうです。(本当に多くなるそうです。)
また、企業は損失を最小限にするために、もっとも無能な従業員を管理職に昇進させる傾向もあるそうで、筆者はこれを「ディルバートの法則」として、紹介しています。
「損失を最小限にする」というのは、無能な人が現場にいると困るため、その人を排除(管理職にしてしまう)する、という意味です。
これを裏返すと、無能な人ほど上司に気に入られるというなんとも悲しい結果になります。
ピーターの法則とディルバートの法則は、相反するものですが、一つの企業内で、同時に起きることも考えられるそうです。
そうすると、ピーターの法則に則って、その人の能力の限界まで出世して、その階層で無能になったあと、ディルバートの法則で上に気に入られて、また出世する、という恐ろしい事態も想定されますね。というかこれ、書いてて思いましたが、本当にこういう人いそうですよね。
このあたりの社会学的な研究の成果は、なるほどなぁと思いました。
「理想の職場」に激しく共感
筆者は、理想の職場として、
「人生の邪魔をしない職場」
という考え方に辿りついています。
これ、めっちゃ、わかる。
単身赴任で家族と離れ離れになってしまったり、業績が厳しい部署の部長の髪があっという間に抜けてしまったり、、、
そういうのを実際に目にすると、世の中、なんて不条理なんだろう、と思ってしまいます。
僕の部署も1人パワハラで退職しました。
社員の人生を邪魔しまくりな職場は本当に悲しいです。
逆に考えれば、「邪魔しない」ということ自体は大して難しくないと思うんですよね。本気で考えれば。
「働き方」改革は、本来そういうところからはじめるべきだと思います。
社員は、会社に、とくに何かしてほしいわけではなく、ただ、邪魔しないでほしい、というだけなのです。
ほんとうにこれには共感しました。
他にも、残業と職場、女性と職場、などといった観点からも、語られることがあるのが本書の特徴の一つです。
20代のうちに、このような知識をいれておくと、後々役立つかもしれません。
幸せな人生を過ごしたいものですね!
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TOKIO騒動の過剰報道にみるアイドルとメディア
鉄腕DASH!は中高生のときほとんど毎週見ていました。
そんなTOKIOに関して色々と報道がなされています。
何やっても結局非難するよねメディアは
まず、今回の件に関して、
いくら酒を飲んでいたからといって、
そして、山口メンバーが個人として会見を行い、TOKIOに戻り
その後、TOKIOの残りの4人も会見を行いました。
90分間に渡るこの会見では、
そもそも意味があるのか?
個人的には、
もっと他に報道すべきことあるんじゃねぇの?と。
この手の芸能人の事件に関して、
SMAP会見のときと似たようなものを感じます。まあ、
SMAPの場合、この人達、なんで、謝ってるんだ?
ジャニーズ事務所という組織の闇をみた気がしました。
今回のTOKIOの場合、
TOKIOの他のメンバーが謝るべきかどうかは置いておいて。
色々と報道がされていく中で、
過剰な報道は、
TOKIOは珍しいタイプのアイドル
謝罪会見は今後の具体的な動きが見えてこず、
そもそも本件は、山口メンバー個人の問題であり、TOKIOが謝
ただ、僕は会見をみて、意味がなかったとはまったく思いません。
謝罪会見は、
そういった意味で彼ら(TOKIO)
メディアは結論が出ていないとか、
とくに松岡くんの泣きながらの主張には説得力がありました。
彼らは彼らなりに悩んでいるのであって、
また、これも会見に意味がないといった意見に対する反論ですが、
農業をやるアイドルは、多くはないはずです。
結論は出ていなくても、会見で彼らの誠意が十分に伝われば、TO
そういった意味で今回の会見を捉えるのが良いのではないでしょう
とはいえ世論と法律はちがう
本件に関しては、示談が成立し、
だからなんでここまで叩くんだ?といった意見もありますね。
ここに関しては、僕はそうは思っていません。
法律の世界と世論は違います。
世の中というのは多くのグレーな部分でつくられているのです。
白黒はっきりつけられないことは、仕事しているとよくあります。
誠実さと罪は別物です。
いくらTOKIOが謝罪会見をしても、
そして、
性犯罪なんてしたら、普通の会社では即刻クビです。
世論というのはグレーな世界です。
SNSが発達してよりこの構造に拍車がかかっているなと最近は感
示談が成立しているから、
この意見をきくと、「
本当に大事なのは被害者のケア
今最も大事なのは、TOKIOがどうとか、
加害者である山口メンバーの意見や、(言い方は悪いですが)
そして、TOKIOの方々も度々口にしていましたが、TOKIO
山口メンバーが犯罪を犯したことは、彼個人の問題なのであって、
そして、被害者の心の傷が少しでも軽くなるように、
知りたい人が多いからといって、
この辺り、どうにかならないのかなぁと20代の僕は思うのです。
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異動先がきまったのだが僕の要望は結局一切聞いてもらえなかった
就活のときはある程度聞いてもらえるという話だったじゃないか
異動先が決まりました。
僕は関東出身なので、勤務地は東京を志望していました。また、工場経理で簿記1級も勉強しているため、経理として専門性の高い仕事につきたいと言っていました。財務会計の世界です。
配属先は大阪の管理部門でした。
これからは主に管理会計の世界で仕事することになると思います。
そもそも3年前に入社して僕のように地方の工場に配属されるパターンは少数派なのですが、これも志望していませんでした。
当時から、やはり友達の多い東京で働きたいという想いが強かったのです。
それでも、新入社員のうちは、と思って受け入れました。次こそは、東京に戻れるはずだということを信じて。
最初に工場に配属された人のほとんどは東京に配属にされることが多いのです。
これも自分の中では大きな支えになってきました。
ところが、蓋を開けてみれば、業務も勤務地も僕の希望とは異なっていました。
就活してたときは、「異動の際の希望は、ある程度まで聞いてもらえる」と聞いていました。
僕自身も、そこまで狭い要望をしていたわけではありません。流れとしては、東京に行く人の方が多いし、財務会計の世界のポストもたくさんあるのです。
面談でもその旨はしっかりと上司に伝えました。
それが、どっちも外れてしまいました。
僕は直属の上司に直談判しました。
サラリーマンの現実
結論としては、総合職だから仕方がない。ということでした。
僕は愕然としました。
今までの面談は何のためのものだったのか?
そもそも希望が通らないなら面談なんてやったって時間と労務費の無駄でしょうに。
もちろん100%希望が通るとは思っていないですよ。でも、せめて20%くらいは希望に沿うような異動にしてもらえませんか。これではまったく、0%です。
「人」を大事にしてると就活では言っておきながら、僕の会社では、異動希望はろくに聞いてもらえないし、何ならつい最近、パワハラで課内の人間が1人やめました。
これではふざけてるとしか言いようがありません。
転勤というシステムによって、自分の思い描くキャリアが歩めなくなることが、多くの人にとって、あると思います。
僕も、そういう可能性があることを、認識してはいました。
ただ、実際にそうなってみないとわからないこともよくあります。
端的にいうと、意に沿わぬ転勤を告げられたときのモチベーションの下がり方は尋常ではないです。
想像以上です。
この日本的なシステムは即座にやめるべきだと思います。
というわけで転職エージェントに行きました
普通に転職を意識しました。
職務経歴書などは、今まで作っていたものがあったので、それを最新版にして、エージェントに送付しました。
僕の会社に対する信頼はパワハラの一件と今回の件で失墜したのでした。
もともと経理なら、どこで働いても同じだ。
もうやめてしまおうと思いました。
幸せになるために
エージェントにはあと一年は頑張った方が良いのではないか?と言われました。
僕の行き先の管理部門は、確かに会社では主流の事業部でした。
一番売上をあげている部門です。
その点を考慮すると、もう少し様子をみた方がよいということでした。
しかし、結局それは、転々とし続ける人生を受け入れるということです。
僕は、出世したいわけではなくて、ただ、幸せになりたいのです。
出世と引き換えに、国内や海外を単身で転々とし続ける人生は幸せなのでしょうか?
僕の会社には、単身赴任者が多いです。
入社して驚いたことの一つでもあります。
いや、わかりますよ?
日本の市場が縮小していっていて、海外に打って出るしか企業としては方法がないことは。そして、今後、この流れはどんどん加速して行くことも。
でも、共働きや、働き方改革が進んで行く中で、家族がいる人に、今いる場所から離れた所へいきなり転勤の命を出すのって、おかしくないですか?(僕は独身ですが。)
仮に家族がいなくても、その人の希望が通るように努めるのが会社の役割なのではないのですか?だから、就活でもそういう説明をするわけですよね?
人事というのはブラックボックスです。
何が起きているかなんて、本人には全くわかりません。「あいつならやれる」といった上司個人の想いで決められている可能性もあるわけです。それは、絶対評価、というよりは、他の人と比較した相対評価の可能性もあるわけです。
でも、本人はそんなのまったく希望してないということもあるはずなのです。
ここで重視すべきなのは会社の都合ではなく社員の想いなのではないのでしょうか。
僕はそう思うのですが。
というかもうやめませんか、この転勤というシステムを。
捨てるなら早く捨てた方がいい
僕はこの件を、60歳を超える職場のおじさんに相談しました。その人は、その昔、外資企業に入社し、20代にして管理職になった強者です。
この人、今では趣味を何よりも愛するいい感じのおじさん、といった感じですが、かつて仕事をし過ぎて奥さんに不倫され、離婚した経験があります。(現在は再婚されて、幸せそうです。)
このおじさんに言われました。
「人生は、何を捨てるか、だ。」
「そして、捨てるなら、なるべく早い方がいい」
と。
それが給料なのか、出世なのか、友達なのか、家族なのか、はたまたそれ以外の何かなのか。それは人それぞれです。
価値観は人によって違います。
会社の提供するものに惑わされてはいけません。自分の価値観は、自分にしかわからないのだから。
とにかく、僕のやることは変わりません。
自分を磨いて高く売る。
売り先が社内であろうが社外であろうが関係ありません。
これしか方法はありません。
今、東京オリンピックが近づいています。
転職エージェントは言いました。
「転職するなら今が一番いい時期です。」
オリンピックが終わったら高確率で不況がきます。この時の転職市場の状況は、エージェントにも想像ができないそうです。
不況になって、企業が衰退していくときに選ばれるのは、一芸がある人間です。それが、会社の外であろうとなかろうと。
自分を磨いて高く売る。
これを愚直に実行に移して行く段階がきているのかも知れません。
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