【現役時受験全落ちが語る】浪人生活と必要な覚悟について
浪人は悪くない
「浪人」ー
そう聞いて良いイメージを持つ人は少ないのではないでしょうか。
かくいう僕も、浪人しました。
僕の場合、現役のときは、第1志望の国公立大学に落ち、早慶MARCHに全滅し、要するに全落ちしました。笑
後期試験まで勉強は続けましたが、東日本大震災の影響で、試験を受けることさえできず、大変悔しい想いをしました。
その後、浪人して、早慶MARCHを着実に合格して第1志望の国公立大学にも合格することができました。
浪人は辛いです。
しかし、人生経験としては、意外と悪くないです。
周りもみんな影を抱えている
僕は河合塾で浪人しました。
現役の時は、私立高校に通っていたので、塾には行かず、独学で勉強をしていました。
(こういう進学校は「塾に行かなくても大学に合格できる!」ということをウリにしていることが多いですが、塾に行った方が効率は良いでしょう。何より、問題集・講師の質の高さとと情報の多さでは、大手予備校には敵いません。)
浪人のスタイルは人それぞれです。
友達を作らず黙々と1人で勉強するタイプ。
同じ高校出身の必要最低限の友人とともにがんばるタイプ。
浪人は浪人で楽しもうとするタイプ。
など、いろんな浪人の仕方があります。
ただ、そんな浪人生に1つだけ共通していることがあります。
それは、現役の時に納得のいく結果を出せなかったこと。
つまり「受験に失敗した」ということです。
大手の予備校だと、だいたい、志望校別にクラスわけされます。そのクラスの中で、勉強に打ち込みます。
浪人の時の費用を払ってくれるのは、大抵は両親であったりしますよね。
両親に対する申し訳なさや、失敗してしまった後ろめたさを、浪人生は誰もが抱えています。
周りもみんなそうだと、あまりそのことを気にしても仕方がない、というプラスの感情になることもあります笑
浪人生は、当初、独特の負のオーラを発していることが多いです。多分、僕もそうでした。
ですが、そのことは、次第に気にならなくなります。周りがそうさせるのか、受験が迫ってきてそうなるのかはわかりませんが。
誰もが「もうやるしかない」という風になるのが浪人なのです。
全員が背水の陣
浪人するということは、基本的に、もう後がありません。
結果的に2浪、3浪とする人もいるかもしれませんが、浪人は1年と決めて、その一年に全力をかけるのがよいはずです。
浪人するということは、肩書きを失うということです。
高校生でもない、大学生でもない、ましてや就職して自分でお金を稼いでいるわけでもない。
プー太郎です。
みんなその意識があるからこそ、がんばる人は非常に頑張ります。
僕はスポーツをやってきた人間なので、ある組織が勝ちを目指してスポーツで頑張ることがあるというのはなんとなくわかっていました。
中学生最後の大会とか、高校最後の大会とかって、多くの人が本気で頑張るじゃないですか。
勉強にも、そういう世界があることを、僕は浪人するまで知りませんでした。
僕の高校は、進学校とはいえ、なんとなく、特進コースに入って、志望校もなんとなく決める、という人が多かったのです。
浪人したら、みんな本気です。
もうやるしかないからです。
後がないからです。
そういう他の人の頑張りを非常に近くで感じられるのは浪人の良さだと思います。
なかには、偏差値がすでに非常に高いのに、朝マックなどして人より多く勉強しているという人もいました。
こういう人が結局は第1志望に合格するのですよね。
浪人生活
僕の浪人生活は、非常に単調なものでした。
基本的に、ずっと勉強しています。
でも現役のときより1日の平均勉強時間は減りました。1日10時間くらいだったと思います。
僕は現役のとき全落ちしていたので、浪人時代は、プライドも何もかも捨てて、めちゃくちゃ基本を大事にしました。
数学では、計算ミスをしないために、毎日分数の足し算掛け算の問題集(小学生でもできる)を解いていたくらいです。
この気の持ち方が結構良かったのではないかと個人的には思っています。
「こんなはずじゃなかった」
と思いながら、1年間勉強するのはかなり辛いです。
基礎から一つずつやり直そうと素直に思えたからこそ、講師が言っていることをすぐに実行にうつせました。
この頃の楽しみは、週1回浪人友達と昼飯にラーメンを食べにいくことでした。
あと週末に録画したテレビドラマを見ることです。
僕の場合は、幸いにも家が帰る方向が同じ人達が少なからずいて、彼らと仲良くなりました。
浪人生活の息抜きの仕方は、そのラーメンとドラマと、あと浪人友達と、講師の悪口言うことでした笑
(とくに悪意はないのですが、みんなストレスが溜まっているので、意味のないことでも言いたくなってしまうというのがありました。共通の話題もそれくらいしかないですしね。でも講師陣の人達のおかげで合格できました。本当にすいませんでした。)
僕個人の意見としては、浪人時代に話ができる人がいるということはとても大事なことです。
一日中勉強していると、「人と話す」ということの重要性に気付かされます。
とくに、浪人は長丁場ですから、こういう息抜きも大切なことだったと思います。
浪人に向いてない人もいる
大学に合格し、入学してから気づいたのですが、明らかに浪人に向いてないだろうな、という人も実際にはいます。
浪人は、結局は自分との戦いです。
現実として、現役時代に合格した大学より下のランクの大学に行かざるを得なくなる人もいます。
根気がないと、続きません。
一度決めたら、やりきる事ができる人でないと、厳しい戦いになることも多いです。
あと、なんだかんだスタートダッシュが大事です。
浪人生は、現役生に比べて、秋以降、偏差値が伸びにくい傾向があります。
そうすると、これも辛いのですが、夏までにどれだけ頑張れるかという事が、非常に大事なのです。
直前までいいや、などと中途半端な気持ちで浪人すると、痛い目にあいます。
大学にいると、「この人は現役で合格したからすごいけど、浪人はできないだろうな」と思わせる人も結構いました。
性格的な向き不向きはあると思います。
浪人と覚悟
現実的なことをいうと、浪人しても、第1志望の大学にいけるひとは一握りです。
これが現実です。
浪人するなら、その可能性を受け入れて、やり抜く覚悟を決めてください。
そして、合格のために何が必要なのか、あるときは過去問で、あるときは講師から、徹底的に情報を得て、分析して、自分で決めたことは着実にこなしていくということが大事なのです。
浪人の1年間は、終わってみればあっという間です。
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