メーカー経理マン雑記

学生時代には経理になるなんて全く考えてなかった人のブログ。経理の実態、就活などについて思うこと書きます。

簿記3級に落ちた僕が社会人になって働きながら独学で簿記2級に合格した方法

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経理といえば簿記…

そんな強迫観念のもと、僕は簿記2級を受けました。

しかし、僕は大学のときに簿記3級を受験しており、見事に落ちた経験があります笑

そんな反省をいかし、2級は一発合格を目指し、受験に望みました。

 

ちなみに、3級はその後うけていませんので、不合格のまま、上書きされていませんが、それでも簿記2級に合格することは可能でした。

以下に簿記2級に合格した方法を述べていきます。

 

 

使用したテキスト

資格大手のTACが出版している「よくわかる簿記シリーズ」の

合格テキスト日商簿記と工業簿記1冊ずつ)と過去問集です。

本当にお世話になりました。

 

 

 

ちなみに、簿記2級だと以下のテキスト(「スッキリわかる」シリーズ)と悩む方も多いと思います。

こちらの方が安いですし、内容もかわいいキャラクターがでてきて、ビジュアルでも楽しめます。僕は、どちらも持っていましたが、網羅性の観点から、少々割高ですが、

「よくわかる簿記シリーズ」を採用しました。網羅性が高いため、過去問で悩んだ時に、辞書的に問題や、例題を探せるのが「よくわかる~」の良い点かと思います。

 

 

 

勉強の流れ

7ヶ月前(5月中旬~) 工業簿記の勉強を始める
5ヶ月前(7月下旬~) 商業簿記の勉強を始める
2か月前(9月下旬~)テキストの総復習を開始
1ヶ月前(10月中旬~) 過去問
受験(11月下旬)
  *ちなみに、僕が受験したのは2016年11月試験です。
 
4月に工場経理に配属が決まり、生活も少し落ち着いてきた段階でテキストを購入し、まずは工業簿記の勉強から始めました。簿記2級は、工業簿記商業簿記という2分野に内容が分かれており、工業簿記は、原価計算などの内容を含んでいます。
 
最初はテキストを読んで軽く問題を解く程度で、7月までに工業簿記のテキストの基本問題を一周する計画でした。この頃の勉強時間は1日一時間くらいでした。
 
7月になり、商業簿記の勉強を始めました。テキストを読むと同時に、覚えるべきことや、重要なページはコピーしてノートにまとめるようにしました。
 
9月からは、テキストの問題の復習をはじめました。
とはいっても、重点的に取り組んだのは、「本試験レベル問題」です。
よくわかる簿記シリーズでは、問題が、「基本例題」と「本試験レベル問題
に分かれています。本試験レベル問題は、その名の通り、本試験に近い形式の問題となっています。
 
基本例題は、本試験レベル問題で躓いた場合だけ、戻って復習しました。
基本的には、一周しかしていません。
 
そのかわり「本試験レベル問題」はすべて、4~5回は解きました。
これが完璧にできるようになれば、過去問でもある程度までは太刀打ちできるはずです。
 
10月になり、試験一ヶ月前になる前のタイミングで過去問を解き始めました。過去問は同じシリーズの本を使用しました。
 
さすがにこの頃は、土日は図書館で7〜8時間、平日も2時間は勉強しました。
 
  

ポイント1:工業簿記から取り組むべし

簿記2級において、工業簿記から勉強を始めることは戦略的に非常に重要なポイントだと思います。
 
なぜなら、商業簿記より、工業簿記の方が安定して得点を取りやすい傾向にあるからです。
 
商業簿記は、精算表やP/L、B/Sを作成させる問題がほぼ必ずと言っていいほど出題されるので、いくら勉強していると言っても、どうしても時間との戦いになります。また計算ミスなどもしやすい分野です。
 
これに対して、工業簿記の方は、解法さえわかってしまえば、一つの問題を解くのにさほど時間はかかりません。また、安定して得点をしやすく過去問と同じような問題が何回も出ているので、解答しやすいのです。
 
効率よく2級に合格するためには、得点しやすい工業簿記から勉強をはじめるべきかと思います。
 
 

ポイント2:問題を解きながら解法をノートにまとめるべし

テキストが非常にわかりやすいため、テキストをコピーしてノリでルーズリーフに貼り、それをファイリングして、復習のときに見るようにしていました。また自分で自分を騙すような問題をつくり、まとめていました。
(基本的にはテキストをコピーして、重要な部分を修正テープで隠し、問題を作りました。)
 
ノート化は、わからない部分のみ行えば十分です。あまり時間をかけないようにしましょう。とはいえ、自分が覚えられなかったり、当初わからなかった部分を一つにまとめているのはとても大切なことです。とくに社会人だと、短期集中で勉強をするのが難しいため、長く覚えているためにも、ノート化はおすすめです。
 
 

ポイント3:過去問は早い段階で解くべし

僕は過去問を始めたのが試験の1ヶ月ほど前でしたが、もっと早くから始めていればよかったと後悔しました。
 
2級にも、出題されやすい分野と、明らかに出題の可能性が低い分野とがあります。これは過去問を解いていればわかります。
 
過去問を解いていく途中で、テキストで出題可能性が低い分野を無駄に勉強してしまったことに気がつきました。
 
たとえ知識が固まっていなくても、一度何年分か解いてみて、傾向を掴んでみると良いかもしれません。
 
 

ポイント4:過去問テキストの最初のまとめは最強

そして僕がよくわかる簿記シリーズを強くお勧めする理由は、

 

過去問テキストの第一部、

「TAC式 出題別攻略テクニック編」が最強すぎるからです。

正直、これだけやってりゃ受かるのではないか?と思われるほどよくできてます。

(個人的な意見ですが笑)

 

過去問と並行して、第1部を4~5周は解きなおしましょう。

この問題達がミスなくできるようになれば、もう合格目前です。

 

僕は不安も大きかったため、過去問も8年分くらいは解きました。

過去問を繰り返し解くことは非常に重要です。

 

そして直前期はひたすら第1部をときました…。

模試や他の問題集などもありますが、上記3冊あれば、十分合格できます。

むしろ、他のテキストに手を出して、労力が分散してしまわないよう注意すべきと考えます。

 

 

まとめ

社会人は勉強時間がとりにくく、効率よく学習をすすめていくことが大切です。

計画は念入りにたて、事前の準備は怠らないようにしましょう。

僕の勉強方法も、「効率」に重点をおいています。

2級に合格したことで、仕事でもいかせたり、理解できる範囲が広がりました。

応援しています!!

 

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就活生/新入社員必見!工場経理の仕事(原価計算)

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工場経理業務の紹介、最終回は、原価計算です。

 

実は僕、担当業務の一つに原価計算があり、がっつり片足突っ込んでいます。

 

メーカーの、しかも、工場経理でしか体験できない原価計算業務の実態について、以下に述べていきます。

 

 

月次の原価計算業務の流れ(弊社の場合)

僕の会社では月次原価計算を行い、原価を確定しています。

 

月中は問い合わせ対応や、トラブルが起きた時の原価への影響を現場の製造部とともに火消しに走ったり、棚卸や原材料の受払体制の確立・管理などを、行なっています。

 

月初に原価を確定させるために、工場経理原価計算業務は営業日1日目と、2日目が量としては最大になります。

 

原価計算を行うには金額データ(当該月にいくら使ったか)物量データ(どれくらいの原材料を消費して、どれくらい製品を作ったか)を把握する必要があります。

 

物量データは現場で管理しているため、各製品について、現場の担当者が、生産記録表を作成します。

 

月末及び営業日1日目に現場から送られてくるこの物量データを元に、経理原価計算システムを回します。

 

物量データを管理するシステム、金額データを管理するシステム、そして、原価計算を実際に行うシステムは、厳密には別々のシステムであり、原価計算をするたびに物量データと金額データを取り込まなければなりません。

 

例えば、現場から、「A材料の投入量と、月末の在庫量の数値を逆にして入力してしまいました!」と連絡があったとしましょう。(入力は人が行うため、しばしば起こります。)

 

 

経理は物量データを修正しに行きますが、その度に原価計算のシステムを回し、システム上のエラーを治して行きます。システムがうまく回るように、エラーを治していくことも経理の仕事となっています。

 

全社の締め切りがあるため、これを時間内に行っていかなければなりません。

 

また工場間で原料や仕掛品(製造途中の製品)を、渡したり、受け取ったりして製品を製造することも多くあり、この単価の変動で、原価が多少動くこともあります。

 

全社で原価計算を回し、営業日2日目にその結果を現場に投げて、数値がおかしくなければそのまま確定、異常があれば経理にて修正を行います。

 

 

経理が作っているのはモノではなく「数字」

最終的には、費目(労務費や材料費など)単位当たり原価などが記載された製造原価表が作成されます。経理原価計算システムを回していく過程で、原価に異常がないか?をくまなくチェックして行きます。

 

システムによって作成された原価をはじめて目にするのは経理です。現場に聞く前に、経理が原価に異常があると判断できれば、スムーズに対処していけます。

 

ここが原価計算担当の工場経理にとってもっとも大事なポイントあり、すなわち、自工場で作成されている全ての製品の原価(数字)をみて、異常を察知できる必要があるということです。

 

異常は、システム上のエラーが解消しきれていなかったり、あるいはヒューマンエラーだったりと、原因は様々です。この考えうる様々な原因の中から、もっとも疑わしい事柄を、経験と知識から判断して、探し当てていくのが工場経理の仕事なのです。

 

僕も昨年、経理に来てから、ある製品の原価を担当することになりました。はじめは、原価を計算するのだから、その製品に愛着も出てくるのかな?と単純に思っていました。

 

が、大して出て来ませんでした、、笑

(これからかもです)

 

結局、経理が作っているのはどこまでいってもモノではなく「数字」なのだなと最近は思います。

 

確かに、計算をしてるのは実際にはコンピューターなのですが、人的ミス、システム上のエラーを含め、全てをコントロールしているのは経理です。

 

トライアンドエラーを繰り返して作成される製造原価表も一種の「製品」かもしれません。経理はこういう感覚が好きな人が向いてると思います。笑

 

 

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就活生/新入社員必見!工場経理の仕事(固定資産)

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工場経理業務の紹介、第三弾は、固定資産です。

 

固定資産、、簿記やったことがある人は聞いたことがあると思います。

 

いわゆる機械装置だとか、土地だとか、そんなようなものが固定資産になります。

 

僕も大学生のときに簿記の講義をとったことがあります。

 

で、思いました。「固定資産て重要なの?」と。大事なの減価償却費の計算くらいですよね、って感じでした。

 

 

工場は固定資産の集合体(しかも量が半端ない)

しかし、実際に工場に来てみると、その考え方は完全に否定されました。工場において、固定資産の管理は大変重要です。

 

なぜなら、工場には数え切れないほどの機械装置が存在しているからです。

 

本当に数え切れません。

 

これを全て固定資産台帳で管理し、簿価や減価償却費を計算すると同時に、繰入(固定資産を固定資産台帳に乗せて管理を開始する)や除却(使わない固定資産を台帳からはずす)といった作業も必要になって来ます。

 

その辺の最終的なコントロールは全て経理が行います。

 

もちろん、機械装置を実際に使用するのは現場の人たちなのですが、現場でも、量が多すぎて、どこに何があるのか、把握するのは大変困難です。

 

また、担当者が変更になったときに、細かい固定資産の場所と名前まで引き継いだりするのはまれであるため、異動があるタイミングでわけがわからなくなります。

 

さらに、同じ場所にあっても、管轄部署が違っていたりもして、まさに工場の固定資産管理は混沌としています。

 

 

保険や予算や税金の計算

普通の人からしたら考えにくい気もしますが、何か問題が起きた時に、工場の固定資産に保険をかけておくこともあります。

 

保険料は、簿価に対して決定するものもあるので、対象となる資産は経理が集約して報告する必要があります。

 

また、予算のときには、減価償却費がどれくらい発生しそうかという計算が大変重要です。なにせ、工場で発生する費用の大部分が減価償却なのですから。

 

この辺の計算をミスると現場に多大なる迷惑をかけることになります。

 

台帳上にある資産だけなら予算値の策定はさほど難しくありませんが、実際には、次年度に繰入する予定の資産、除却する予定の資産も計算に入れなくては意味がありません。

 

何を計算に入れて、何を計算からはずすか、その点の判断は、システムではできません。計算はPCがしてくれますが、判断は人が行うしかないのです。

 

また固定資産税もアホみたいに払ってます。工場のある地域はだいぶこれで財政上潤っているのではないでしょうか、、

地方自治にだいぶ貢献していると思います。笑

 

企業を誘致するのはとても重要な政策ですよ。額を目にして心の底からそう思いました…

 

というわけで固定資産でした。今回ここに書いてないこともたくさんあります笑 固定資産の管理はとても重要です。工場経理の業務も固定資産絡みのものがとても多いのです。

 

 固定資産の管理については、メーカーで、それも工場経理特有の業務だと思います。次回、原価計算も同じような特徴をもつ業務になります。

 

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就活生/新入社員必見!工場経理の仕事(経費振替)

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前回は、出納について、書きましたので、今回は、「経費振替」について書いていきます。

 

会計仕訳を経理で作成し、試算表をコントロールしていく業務のことです。

 

作業量としては月末月初、及び決算期に多くなってくる作業です。

 

 

1.月末月初

工場では日々様々な製品がつくられています。

部署ごとに発生する費用は異なっており、量も多いため、現場で作成できる伝票は現場で作成し、その部署の所属長(課長とか)の承認をへて、経理までやってきます。

 

さらにそのあとに、経理にも承認業務があるため、現場が作成する伝票の締切日は毎月決まっています。

 

締め日が過ぎて、月末が近づいてきたときに、現場から「どうしてもこの費用を今月中にあげてほしい!」といわれた場合、経理が伝票を作成します。

 

また、月末にならないと費用が確定しないものも少なからずあるため、最速で費用にあげるために、経理が仕訳を作成することがあるのです。

 

また、原価は月次で管理されていますが、その原価が固まるのは翌月の月初になります。例えば、7月の原価は、8月の月初に確定させるということです。

 

月初も経理伝票(経理しか作成できない伝票)の作成が多くなります。

 

関係会社への電力費の請求や、屑が発生した時の仕訳は、経理でのみ作成することができます。

 

しかも、経理にも本社システムの締め切があるため、うかうかしていられません。

 

2.決算

決算期は、通常の月の作業に加え、特殊な仕訳の作成を行う必要があります。

例えば、消費税であれば、仮払消費税と仮受消費税を本社につけかえたり、その他にも、本社の費用につけかえる作業が多くあります。

 

また、試算表も、基本的には仮勘定(仮受金とか仮払金など)

を残さないように調整しないといけないため、

仮勘定に数字が残っていた場合はどこかに費用を振り替えます。

 

その他にも経理伝票の量が決算期は大幅に増加します。

締切も厳密に決まっていたりするので、経理はこの時期は休めません。

 

(その代わり月半ばは暇なこともあるので、みんなそこで休みます。笑)

 

以上、ざくっとしてましたが、経費振替業務でした。

次は固定資産です。

 

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就活生/新入社員必見!工場経理の仕事(出納)

 

               

工場経理の業務は、普通の人からすれば、全く想像がつかないと思います。

メーカーの経理、特にその中でも、工場経理の業務は、独特なものがあると思います。

 

大別すると、工場経理の仕事は以下の4つになります。

1.出納 2.経費振替 3.固定資産 4.原価計算

 

 

出納

出納とは、現預金の管理を指します。

 

手元にある現金、及び預金の管理、関係会社への支払い/請求のコントロールなど、その業務は多岐に渡ります。

 

預金に入金があった時点で、こちらでもっている債権(=お金をもらえる権利)と照合し、残高と消していきます。これを経理用語で「消込(けしこみ)」と呼び、出納担当者の業務の一つです。

 

相手会社から自社の預金口座に入金があったとき、または、自動引落の契約を結んでいて、自社の預金口座からお金が引き落とされたとき、など、預金が動いたときには、必ず、記録をつけなければなりません。

 

(現在では自動化していることも多くある業務ではありますが、それでもすべてを自動で処理することは難しそうです。)

 

買掛金と売掛金の照合

また、僕が、一番泣きそうになったのは、関係会社の売掛金とその会社に対する自社の買掛金残高を照合していく業務です。

 

これは、決算の時期に発生する業務です。会社間で、お互いに「この残高で間違ってないよね?抜け漏れがあるなら決算の前に直すから教えてね!」というやりとりです。

 

このとき、どうしても残高が合わず、原因を探るために、買掛金と売掛金の残高の明細を一つずつ照合して、潰していくという地道な作業を行いました。初めてで要領もつかめていなかったため、すべて終えるのに丸1日かかりました。笑

 

 

問い合わせも結構ある

出納担当者は現場や関係会社からの問い合わせも少なくないと思っています。(他の会社の工場経理は違うのかもしれませんが・・・)

 

現場からは、他社に対する費用が発生したり、収入金が発生する場合に、どのような勘定で処理すればよいのか、よく聞かれます。関係会社からも、請求書の残高や、お互いの債権・債務で確認を行ったりと、何かと連絡をとることが多いのです。

 

伝票のチェック

社員の経費精算も出納担当者の重要な業務です。

 

会社で発生した費用を適正な勘定、及び適正な仕訳でもって現場に処理してもらう必要があります。多くの会社で、その指導・統括も出納担当者の業務に入ってくると思います。

 

大きな会社になれば、監査法人による会計監査、及び、国税庁による税務調査を受ける可能性があります。日々の仕訳の記録である「伝票」は、監査の対象です。ここに不備があると、疑われて、どんどん突っ込まれてしまいます。

 

会計上問題があれば、それはコンプライアンスの問題にも発展しますし、税務調査で脱税が発覚すれば、追徴課税として、通常の数倍の税金を納めなければならなくなることもあるのです。

 

このようなリスクを地道に潰していくのも、出納業務の一つです。

 

経理としては、会計士にも税務調査官にも、胸を張って出せる書類にしたいため、現場からは嫌われるかも知れません。(現場の人々からすれば、どうでもいいようなことにこだわったりしなければならないためです。)

 

以上、今回は出納についてでした。

 

次回は、経費振替についてです。

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就活が終わらない人には得てして真面目な人が多いと思うんだ

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昨今の日本の就活は混迷を極めています。

就活生のみなさん、本当にお疲れ様です。

 

就活をしていると、どうしても周りとの差が出てきます。つまり、どれだけはやく内々定を貰えるかです。このタイミングは人によって異なります。

 

自分の周りの人々が徐々に内々定を得て、就活を辞めていくのをみると、

かなり辛い、という人もでてくると思います。

 

就活が終わらない人の特徴として、以下の2つがあると思います。

①就活の準備が遅かった、もしくは、不十分だった人

②準備はしているが、真面目で嘘がつけない性格の人

 

①については、巷でもよく言われているので割愛します。

以下では②について、考えてみましょう。

 

就活で損をするのは、真面目で嘘がつけない人だと思います。正直者が損をする。でも、そんなの絶対におかしい。…おかしいのです!!

 

 

1.就活のポイントは自分をいかによくみせるか

 

多くの就活関連の記事を見ると、「嘘をついて自分を誇張してアピールし、その結果、内定を貰っても、ミスマッチに繋がるだけである」といったことがよく書かれています。

 

しかし、実際は、嘘で塗り固めた自己PRで最後まで突破する輩が少なからずいます。

 

本当にいます。

 

しかも、いわゆる大企業に入って辞めずに働き続けている人もいます。

 

彼らからすれば、「1」の経験を「10」に見せることは、難しくないですし、

さらに言えば「0」から「10」を作って喋ることもあるみたいです。

 

就活とは、そういう世界であり、彼らと戦っていかなければならないのです。

 

面接会場とは、自分の経験を語る場ではなく、自分をいかに良く見せるかをとことんまで追求しなければ、生き残れない戦場なのです。

 

2.正直で真面目な人が、内定を貰えない理由

 

正直な人は、自分の素の経験を、そのまま話してしまう傾向があります。

「8」の経験を「8」のまま話してしまうのです。

 

これだと、嘘かホントかわからない経験「10」の人に負けてしまいます。

これは、就活生が話す内容を、面接官が真実だと判定する証拠は、どこにもなく、実質確かめることは不可能であることにも起因しています。

 

同じエピソードでも、何を強調するかによって、与える印象は異なります。

「0」を「1」にするのは噓ですが、「1」を「2」に見えるように話すのは、嘘ではなく、テクニックです。同じエピソードでも、協調性をアピールするのか、リーダーシップをアピールするのか、それとも両方アピールするのか、は話し方によって大きく変わってきます。

 

就活生は、この点について、突き詰めて考えていくべきかと思います。

 

3.嘘でも「第一志望です。」と言おう。

 

個人的には、ここだけは、嘘をついてでも言うべきだと思います。

正直な人が良く躓くポイントはここです。

 

面接で、志望度を聞かれることはよくあると思います。

 

例え、「第一志望」は嘘だとしても、その企業に熱意をみせることは非常に重要です。

特に、最終面接でばかり、落とされてしまう人は、「熱意」をみせることが、

足りないのかもしれません。

 

そして、副次的な効果ですが、一つ内々定を貰ってしまえば、自信がでてきて、面接時の余裕に繋がります。また、内々定を貰っていながら、就活を続けているということは、面接官からすれば、自社企業に対する志望度は高い、と判断する客観的な指標にもなり得ます。

 

繰り返しますが、「第一志望です。」だけは、嘘でも言った方がいいと思います。

 

就活生のみなさん、就活生、応援しています。 

 

 

 

 

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受験アスリート

僕は大学受験時、1年間の浪人を経験しました。

 

高校はいわゆる進学校に入学したのですが、僕の所属する部活は県内でも屈指の強豪校であったため、高校時代は3年生までほぼ部活をしていました。

 

浪人が決まり、同じクラスになった人達は、今まで自分の周りにいた人々とは異質な存在でした。

 

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受験に本気でストイックな層の存在

浪人クラスには、現役時、「志望校にあと数点で合格できた」というレベルの人が何人かいました。また、誰もが名前を知るようないわゆる名門私立中高一貫校出身の人々も多くいました。

 

彼らの多くは、それに驕ることなく、ひたむきに勉強を続けて、そのうちの何人かは第一志望校に合格しました。彼らの多くは、高校時代の部活は2年生の中盤から後半で辞めて、その後は受験に専念するというスタイルをとっていました。

 

 

 

文武両道は正義か?

僕は小学校からあるスポーツを始め、それまでずっと部活動で続けてきたことから、なんというか、「文武両道第一主義」といったら語弊があるかもしれませんが、勉強も部活も頑張るのが正義だと思ってきた部分があるのだと思います。

中学校でもほぼ全ての生徒が部活に入りましたし、それが推奨されていました。

 

その後、高校に入学しますが、僕の高校は私立高校で、まさに「文武両道」を掲げていました。実際、全国レベルで勝ち上がる部活も多くありましたし、東大にも毎年合格者を輩出していました。

 

しかし、その実態は、「文武両道」ではなく、「文武分業」でした。

 

部活を頑張る人は、授業はほとんどきいておらず(だいたい寝てる!)、勉強を頑張る人は、部活をそこまで本気でやらないか、そもそも部活に入らない、といった選択肢を取ることが多かったのです。

 

部活でも高い結果を出し、受験でも日本屈指の大学に合格する人は大変稀でした。

 

世間では勉強ばかりしているのは良くない、と良く言われます。

 

僕自身も、スポーツや部活を通じて対人関係やその他にも様々なことを学べたと思うことも多くあるので、その意見自体には一理あるとは思います。しかし、だからと言って、スポーツや部活に入らず、勉強している人たちを一概に蔑むのは筋が違うと考えます。「部活は高校3年生の最後までやるべきだ」という考えを押し付けるのにも今では違和感を感じてしまいます。

 

 

 

中途半端な「文武両道」

世間では、「文武両道」は素晴らしいことだともてはやされます。多くの人が、小学校から中学校にかけて、大人達や、様々なメディアによって、そう刷り込まれるのではないでしょうか。僕もそんな子供の一人だったのだと思います。

 

しかし、「文武両道」は自分の時間をスポーツと勉強という二つのものに振り分けるため、どちらも中途半端で終わる可能性を秘めています。

本気で結果を出したいなら、どちらかは捨て、一本に専念するのが効率的です。

 

 

 

受験アスリートにもっと光を当ててもいい

ここで、浪人時代に話を戻します。僕の周りにいたいわゆる名門私立中高一貫校出身の人々は、受験に対して、大変ストイックでした。もちろん、出身校に関わらず、一定数そういう人々がいました。

 

彼らは予備校の授業では、積極的に講師に質問にいく人が多かったですし、早朝だと予備校の自習室が空いてないため、朝マックで勉強する人もいました。(彼らは当然自習室が閉まる夜10頃まで毎日勉強します。それも、受験直前期ではなく、浪人当初からです。)

 

また、講師に対しては、自分がわかるまで質問を続け、ものにしていくタイプが多かった気がします。

 

模試の結果が思わしくなくて、予備校のスタッフや講師と話しているうちに悔しくて泣いてしまうという人もいました。

 

そして、彼らの多くは、おそらく、自分の志望校に、「筆記試験」で合格したかったはずです。仮に「推薦入試」があったとして(僕のクラスの大学には推薦入試はありませんでしたが)、それで志望校に入れたとしても、嬉しくないはずです。

 

なぜなら、彼らは自分が勉強し、勉強によって結果を出すことに、プライドがあるからです。

 

僕の高校にはここまで勉強にストイックな人はほとんどいませんでした。だいたいが「◯◯大学特進コース」などにはいり、なんとなく勉強しているといった人がほとんどだったのだと思います。

 

物事に対して突き詰めて取り組めるということは、対象が何であれ、凄いことです。

 

僕は「文武両道」を否定しません。ただ、勉強を頑張ってる人は変な奴が多いとか、頭でっかちだとか、そういう偏見に対しては意見したいのです。少なくとも僕が浪人時代に接した「受験アスリート」の人々は、勉強に真摯に取り組んでるからといって、人間的に問題があったり、コミュニケーションがとれなかったり、といったことはありませんでした。それは世の中が作り出した単なる偏見なのです。

 

部活でも勉強でも、何か物事に突き詰めて取組んだ経験は力になるし、自信につながります。力を注ぐ対象に、貴賤はないはずなのです。

 

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