工場経理マン雑記

学生時代には経理になるなんて全く考えてなかった人のブログ。経理の実態、就活などについて思うこと書きます。

「転職の思考法」は世の中の20代30代の人が必ず読むべき良書だと思いました。

       

 

本屋で見つけてからずっと気になっていた本です。

 

転職は、僕の周りでも、珍しいことではなくなっています。

 

少し前までは、転職をする、ということが、異端に思われていたこともあるかもしれません。

 

変わった人?などと周りに思われていたかもしれません。

 

ところが今は、そんなことはありません。

普通に働いていて、結果もそれなりに出している、という人が、普通に転職していきます。

 

この傾向は、特に若い世代に顕著だと思います。

 

本書は、転職するためのテクニックを記載したものではありません。

 

転職と向き合うための、いや、むしろ、今自分がいる会社、ひいては、自分自身の置かれた状況と、向き合うための、転職に関する「考え方」の本です。

 

こういう視点の本はいままでなかったのではないでしょうか。

 

 

転職の思考法

"そもそもだが、転職に必要なのは知識でも情報でもない、どう選べばいいかの判断基準、つまり『思考法』なんだよ。"

 

上記は、本書の登場人物の一人である、「黒岩」の言葉です。

 

本書は、小説風の書き方をしており、全体的に、非常に読みやすいと思います。適宜ポイントがまとめられているし、1番最後の部分には、重要なポイントがわかりやすく、まとめて記載されています。

 

そして、物語は、経営コンサルタント黒岩と、本書の主人公である、どこにでもいる普通のサラリーマン、「青野」を中心として進んでいきます。

keiri-shukatsu.hatenadiary.jp

 

僕は、本書に夢中になってしまい、気づいたら2時間ほどで読了していました。笑

 

黒岩のズバッと話す感じ、とても好きです。こういう知り合い欲しいです。

 

 

意味のある意思決定をしたことがあるか?

"多くの人が、転職に恐怖を感じるのは、何かを手にするからではない。人生で初めて何かを手放すことになるからだ。しかも自分の意思で"

"意味のある意思決定というのは必ず、何かを捨てることを伴う。これまでの人生の中で、そんな決断をしたことがあるか?"

 

読んでいてハッとしたフレーズです。

 

就職の時までは、

いわゆるいい高校にいって、いい大学に入って、ある程度名の知れたいい会社に入る、というのが流れとしてあります。

 

多くの人が、この流れの中に身を投じるのです。もちろん、僕もそうでした。

 

そして、いざ、大企業に就職してみて暫くたつと、思うのです。

 

「で、次はどうすればいいんだ?」

 

少し上の世代からすると、驚くべきことかもしれませんが、今の若い人は、出世に興味がない人がほとんどです。上に媚びへつらい、会社のいいなりになってまで、出世したいと思わない人が多いです。

 

これが、ゆとり教育の成果なのでしょうか笑

 

という冗談はさておき、僕らの世代はバブル崩壊から失われた20年を経て、今を生きています。

 

右肩上がりの時代とは違います。

 

経済全体が上向いているときは、最初に入社したその会社で出世を目指すのも、いいのかも知れません。

 

ところが、現代は、たとえ大企業であっても、いつ、どの企業が、どんな目にあうかわかりません。

 

東芝東京電力SHARP

これらの企業を、僕は小学生の時から知っていました

 

このような、超一流企業であっても、傾くことがある世の中です。

 

そういうことを知っているからこそ、僕らゆとり世代は、いまいる会社にしがみついて、ただ単に出世を目指すことが、必ずしも安全な戦略ではないことを感じ取っています。

 

また、給料も、そこまで上がらない場合がほとんどですしね…。出世を目指すのは、現代ではどんどん、「割りに合わない」ものになってきている気はします。

 

そこに本書の黒岩氏のこの言葉です。

 

確かに、捨てることを伴う意思決定というものを、僕は今までの人生の中でしたことがありません。

 

だからこそ、転職は、多くの人にとって、踏み出しにくいものになっているのです。

 

 

会社が潰れても生き残るには

"もしこの世の中に、会社が潰れても生きていける大人と、生きていけない大人の2種類がいるとしたら、両者を分けるのは何か。それが、『上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるか』だ"

 

これこれ…これなんですよ!!

 

多くのゆとり世代は、ただ単に上司を見て生きることが危険な行為であることを、直感的に知っています。

 

しかし、だからと言って、どうすればいいかもわからない。

 

だから、僕の同世代にも、後暫くしたら、会社に「染まってしまう」というひとも、出てくるのだと思います。

 

本書は、そこに別の考え方を提示しています。

 

「マーケットをみて生きる」という『考え方』です。

 

そう、本書は、考え方に視点を絞っています。

 

"一生下僕として生きていくのか。上司から言われたことにイエスだけ言い続けて、いつか、しがらみから解放される日を待つのか?だがそんな日はこないぞ。どれだけ出世しても上には上がいる。君が課長になっても部長がいる。部長になっても本部長がいる。本部長になっても役員がいる。仮に君が社長になっても、もっと偉い人がいる。銀行と株主。そしてクライアントだ。君が、『自分の人生を選ぶ力』を得るまでは、永久に自由になどなれない"

 

刺さる…

 

黒岩さんの言葉、えぐいです。

実際、まさにこの通りで、たとえ平社員から課長になったとしても、「上には上がいる」わけで、何歳になっても、上にお伺いを立てなければならないわけです。

 

日本企業だと50超えて部長になってもこんな感じですからね笑

 

そして、「自分の人生を選ぶ力」を手に入れるための考え方が、この本に載っています。

 

 

パートナーへの説明

そしてこの本書、驚くべきところがもう一つあります。

 

パートナーに転職を説明する時のステップまで乗せているのです。

 

本書の主人公、青野には、彼女がいます。

その彼女とのやりとりは、多くは語られませんが、自分のパートナーに、転職するという事情をどう伝えるか。このことに関しても、しっかりと黒岩からレクチャーがあるので、安心です。

 

本書の場合、青野君の立場からするとレクチャーが少し遅かったかもしれませんが・・・。

 

 

世の中の成功哲学と一般人の間のミスマッチ

黒岩は本書の後半で人間を2種類に分類します。

 

"to do(コト)に重きをおく人間・・・

何をするのか、で物事を考える。明確な夢や目標を持っている"

 

"being(状態)に重きをおく人間・・・

どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する"

 

 

その上で、99%の人間はbeing型の人間であるにもかかわらず、世の中に存在している成功哲学は、そうではない、to do型が書いたものだ、としています。

 

そして、being型の人間にとって重要なことを、RPGゲームを例にとった、説明があります。

 

この辺りも、ものすごく説得力があったので、必読です。

 

 

最後に

本書の1番最後の部分、「おわりに」で、筆者は、「なぜ、この本を書いたのか?」という疑問に答えています。

 

その答えは、

すべての働く人が「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てば、今の職場も必ず良くなる、ということです。

 

いつでも転職できるような優秀な人が、それでも、その場(会社)に居たいと思えている状態の組織が最強、と黒岩も何回か述べています。

 

風向きが良い時は、放っておいても良いのです。本書で何回も触れられますが、問題は、会社が傾きかけた時。噂話や、社内政治がはびこりはじめた時なのです。

 

僕の以前の職場に、外資系の企業からきたおじさんがいました。その人は年齢60を超えているのですが、まさに企業が傾きかけた時の状況を僕に語ってくれたことがあります。

 

まさに、社内政治、足の引っ張り合いといったことが、平気で起こると言っていました。

 

今の時代、会社や国は、個人を守ってくれません。パワハラを受けて辞めてしまった先輩もいました。

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僕はあれをみて、本当に自分の身は自分で守るしかないんだなと痛感しました。

 

転職という交渉のカードを持つこと、これが、今後必ず必要になります。

 

20代30代の人は必読です。

 

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