海外帰りの人達の傲慢さについて
就活の時には海外にとても行きたいと思っていました。
海外で仕事できるのはかっこいいし、何より自分の「成長」にもつながると言われていたし、国内と比べて役職も上がるため、権限も広がると聞いていたからです。
メーカーでは、海外の子会社や支社に赴任して、何年か過ごした後、工場に戻ってくるパターンも珍しくありません。
僕の会社では、だいたい海外に赴任すると、日本での役職も出国前より上がって帰って来ます。
就活していた時には、「海外に行くと言葉も通じないし、文化も違うからがむしゃらに頑張らないと行けなくなる。それが自分の成長に繋がるんだ!!」という社員の言葉に感化されていました。
実際それはあるのかも知れないです。しかしこればかりは、経験したことがないから、僕の口からは何とも言いようがありません。
ただ、少なくとも、その「圧倒的成長」を遂げたであろう社員を僕は身近で見ることができています。海外の生活や仕事については知りませんが、海外帰りの人達については、肌感で語ることができると思っています。
その傲慢さはどこからくるのか
僕が気になるのは彼らの傲慢さです。
これは会社の文化的な要因もあるのでしょうが、海外に行くと、ホテルのような住まいに住むことができます。費用は会社が負担してくれます。家から会社までは送迎がつくこともあるそうです。運転は、自分ではしません。運転手が基本つきます。
そういうことに憧れて、海外赴任を希望する人も多いのです。それで、日本に帰って来た途端に、あれもこれもと部下に聞き始めるのです。
手取り足取りやってくれると信じているのです。
例えば、市役所の場所とか、そういうったことも、全部教えてくれと言います。(インターネットつかわないのでしょうか…)
工場の周りの社宅選びでは、総務部に自宅から工場までの細かな通勤経路まで考慮した案内を要求した人もいました。(しかもそれが完璧にできなかったためにあげくの果てには怒り出す始末だったそうな。)ここ日本だし、自分で考えられない?と思ってしまうのは僕だけでしょうか。
そういったことを目の当たりにしているため、僕の中で、海外赴任に対して、あまり良いイメージがなくなってきています。
「圧倒的成長」ってそれなの…?
と思ってしまうのです。
もちろん、それで仕事もうまく運べるようになって、自分のキャリアを広げて行く人もたくさんいるのでしょうが、海外に行くことが、必ずしも、プラスな影響を与えるとは僕は思いません。全員が全員が、海外赴任をプラスの経験として生かすことはできないのではないでしょうか。
海外赴任で「圧倒的成長」ではなく、海外赴任に単に染まってしまうだけにはなりたくありませんね。
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