メーカー経理マン雑記

学生時代には経理になるなんて全く考えてなかった人のブログ。経理の実態、就活などについて思うこと書きます。

「転職の思考法」は世の中の20代30代の人が必ず読むべき良書だと思いました。

       

 

本屋で見つけてからずっと気になっていた本です。

 

転職は、僕の周りでも、珍しいことではなくなっています。

 

少し前までは、転職をする、ということが、異端に思われていたこともあるかもしれません。

 

変わった人?などと周りに思われていたかもしれません。

 

ところが今は、そんなことはありません。

普通に働いていて、結果もそれなりに出している、という人が、普通に転職していきます。

 

この傾向は、特に若い世代に顕著だと思います。

 

本書は、転職するためのテクニックを記載したものではありません。

 

転職と向き合うための、いや、むしろ、今自分がいる会社、ひいては、自分自身の置かれた状況と、向き合うための、転職に関する「考え方」の本です。

 

こういう視点の本はいままでなかったのではないでしょうか。

 

 

転職の思考法

"そもそもだが、転職に必要なのは知識でも情報でもない、どう選べばいいかの判断基準、つまり『思考法』なんだよ。"

 

上記は、本書の登場人物の一人である、「黒岩」の言葉です。

 

本書は、小説風の書き方をしており、全体的に、非常に読みやすいと思います。適宜ポイントがまとめられているし、1番最後の部分には、重要なポイントがわかりやすく、まとめて記載されています。

 

そして、物語は、経営コンサルタント黒岩と、本書の主人公である、どこにでもいる普通のサラリーマン、「青野」を中心として進んでいきます。

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僕は、本書に夢中になってしまい、気づいたら2時間ほどで読了していました。笑

 

黒岩のズバッと話す感じ、とても好きです。こういう知り合い欲しいです。

 

 

意味のある意思決定をしたことがあるか?

"多くの人が、転職に恐怖を感じるのは、何かを手にするからではない。人生で初めて何かを手放すことになるからだ。しかも自分の意思で"

"意味のある意思決定というのは必ず、何かを捨てることを伴う。これまでの人生の中で、そんな決断をしたことがあるか?"

 

読んでいてハッとしたフレーズです。

 

就職の時までは、

いわゆるいい高校にいって、いい大学に入って、ある程度名の知れたいい会社に入る、というのが流れとしてあります。

 

多くの人が、この流れの中に身を投じるのです。もちろん、僕もそうでした。

 

そして、いざ、大企業に就職してみて暫くたつと、思うのです。

 

「で、次はどうすればいいんだ?」

 

少し上の世代からすると、驚くべきことかもしれませんが、今の若い人は、出世に興味がない人がほとんどです。上に媚びへつらい、会社のいいなりになってまで、出世したいと思わない人が多いです。

 

これが、ゆとり教育の成果なのでしょうか笑

 

という冗談はさておき、僕らの世代はバブル崩壊から失われた20年を経て、今を生きています。

 

右肩上がりの時代とは違います。

 

経済全体が上向いているときは、最初に入社したその会社で出世を目指すのも、いいのかも知れません。

 

ところが、現代は、たとえ大企業であっても、いつ、どの企業が、どんな目にあうかわかりません。

 

東芝東京電力SHARP

これらの企業を、僕は小学生の時から知っていました

 

このような、超一流企業であっても、傾くことがある世の中です。

 

そういうことを知っているからこそ、僕らゆとり世代は、いまいる会社にしがみついて、ただ単に出世を目指すことが、必ずしも安全な戦略ではないことを感じ取っています。

 

また、給料も、そこまで上がらない場合がほとんどですしね…。出世を目指すのは、現代ではどんどん、「割りに合わない」ものになってきている気はします。

 

そこに本書の黒岩氏のこの言葉です。

 

確かに、捨てることを伴う意思決定というものを、僕は今までの人生の中でしたことがありません。

 

だからこそ、転職は、多くの人にとって、踏み出しにくいものになっているのです。

 

 

会社が潰れても生き残るには

"もしこの世の中に、会社が潰れても生きていける大人と、生きていけない大人の2種類がいるとしたら、両者を分けるのは何か。それが、『上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるか』だ"

 

これこれ…これなんですよ!!

 

多くのゆとり世代は、ただ単に上司を見て生きることが危険な行為であることを、直感的に知っています。

 

しかし、だからと言って、どうすればいいかもわからない。

 

だから、僕の同世代にも、後暫くしたら、会社に「染まってしまう」というひとも、出てくるのだと思います。

 

本書は、そこに別の考え方を提示しています。

 

「マーケットをみて生きる」という『考え方』です。

 

そう、本書は、考え方に視点を絞っています。

 

"一生下僕として生きていくのか。上司から言われたことにイエスだけ言い続けて、いつか、しがらみから解放される日を待つのか?だがそんな日はこないぞ。どれだけ出世しても上には上がいる。君が課長になっても部長がいる。部長になっても本部長がいる。本部長になっても役員がいる。仮に君が社長になっても、もっと偉い人がいる。銀行と株主。そしてクライアントだ。君が、『自分の人生を選ぶ力』を得るまでは、永久に自由になどなれない"

 

刺さる…

 

黒岩さんの言葉、えぐいです。

実際、まさにこの通りで、たとえ平社員から課長になったとしても、「上には上がいる」わけで、何歳になっても、上にお伺いを立てなければならないわけです。

 

日本企業だと50超えて部長になってもこんな感じですからね笑

 

そして、「自分の人生を選ぶ力」を手に入れるための考え方が、この本に載っています。

 

 

パートナーへの説明

そしてこの本書、驚くべきところがもう一つあります。

 

パートナーに転職を説明する時のステップまで乗せているのです。

 

本書の主人公、青野には、彼女がいます。

その彼女とのやりとりは、多くは語られませんが、自分のパートナーに、転職するという事情をどう伝えるか。このことに関しても、しっかりと黒岩からレクチャーがあるので、安心です。

 

本書の場合、青野君の立場からするとレクチャーが少し遅かったかもしれませんが・・・。

 

付き合ってる人がいた時に、自分が転職することをどう伝えるのかっていうのは、個人的には気になるところだったんですよね。

 

やっぱり相手方に与える影響は少なからずあると思うし。特に社会人だと結婚のタイミングとかも考えますからね。

 

まあ僕いま彼女いないですけどね。(2018年7月現在)

 

世の中の成功哲学と一般人の間のミスマッチ

黒岩は本書の後半で人間を2種類に分類します。

 

"to do(コト)に重きをおく人間・・・

何をするのか、で物事を考える。明確な夢や目標を持っている"

 

"being(状態)に重きをおく人間・・・

どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する"

 

 

その上で、99%の人間はbeing型の人間であるにもかかわらず、世の中に存在している成功哲学は、そうではない、to do型が書いたものだ、としています。

 

そして、being型の人間にとって重要なことを、RPGゲームを例にとった、説明があります。

 

たしかにRPGのゲームってハマりますよね笑

僕も子供の時、結構やりこんでました。

 

今でもRPGゲームをしたらハマる自信があるので最近ではやってないですが。笑

 

社会をいきる主人公である自分が、仕事の世界でどう楽しく進んでいくか、ということですね。

 

この辺りも、ものすごく説得力があったので、必読です。

 

 

最後に

本書の1番最後の部分、「おわりに」で、筆者は、「なぜ、この本を書いたのか?」という疑問に答えています。

 

その答えは、

すべての働く人が「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てば、今の職場も必ず良くなる、ということです。

 

この想いが、本書には随所に表れていると思います。

 

いつでも転職できるような優秀な人が、それでも、その場(会社)に居たいと思えている状態の組織が最強、と黒岩も何回か述べています。

 

風向きが良い時は、放っておいても良いのです。本書で何回も触れられますが、問題は、会社が傾きかけた時。噂話や、社内政治がはびこりはじめた時なのです。

 

僕の以前の職場に、外資系の企業からきたおじさんがいました。その人は年齢60を超えているのですが、まさに企業が傾きかけた時の状況を僕に語ってくれたことがあります。

 

まさに、社内政治、足の引っ張り合いといったことが、平気で起こると言っていました。

 

今の時代、会社や国は、個人を守ってくれません。パワハラを受けて辞めてしまった先輩もいました。

keiri-shukatsu.hatenadiary.jp

 

僕はあれをみて、本当に自分の身は自分で守るしかないんだなと痛感しました。

 

転職という交渉のカードを持つこと、これが、今後必ず必要になります。

 

20代30代の人は必読です。

 

▼こちらもおすすめです。

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サッカー日本代表のポーランド戦における西野監督の采配について素人の僕が思うこと

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2018年6月、ワールドカップが行われています。

 

日本はグループリーグ1戦目、2戦目とも、非常に良い試合をしたと思います。

 

 

日本対ポーランド

正直僕は、サッカーを見るのはワールドカップくらいなのですが、サッカー素人からみても、1試合目と2試合目は、日本がアグレッシブに攻め込もうとしていて、観ていて面白かったです。

 

そして迎えた第3試合目。

 

相手はFIFAランク8位ポーランド

 

グループリーグ内では最も高いランクを保持しているチームです。

 

僕もリアルタイムで観ていました。

 

スターティングメンバーをそれまでと6名変更して臨んだ前半戦は0-0で折り返します。

 

その後、日本は、後半で、ポーランドに1点取られてしまいます。

 

同リーグのセネガルとコロンビア戦が0-0なので、このままいくと、リーグ戦敗退が決まります。

 

ここで西野監督は、2試合目で得点を決めていた乾を投入します。

 

これは明らかに点を取りに行くオーダーだと思います。

 

そしてその後、また状況が変わります。

 

コロンビアがセネガルに1点取ったのです。

 

これで日本はイエローカードさえ出さなければポーランドに負けてもグループリーグを突破することができます。

 

ただし、それは、セネガルが点を取れなかった場合のみ。

 

コロンビアとセネガルがふたたび同点となれば、日本のグループリーグ敗退は決定的な状況でした。

 

 

日本選手に浴びせられた大ブーイング

そんな中、西野監督は、長谷部を投入します。

 

その後、時間稼ぎとも取れる、パス回しが始まりました。

 

いや、というより、あれは時間稼ぎでしょう。

 

会場からは大ブーイングが起きます。

 

僕も友人達と観ていましたが、なんとも言えない複雑な心境になりました。

僕たちや会場にいる観客の人達は、「サッカー」を観たいわけです。

 

あんな単なるパス回しが観たいわけではありません。

 

そして、無事、試合が終了し、日本はトーナメント進出を果たしました。

 

「これでコロンビアとセネガルが同点になっていたらどうするつもりだったんだ」

 

そう思う人も多くいると思います。

 

ただ僕は、その後の西野監督の記者会見をみて、考えを変えました。

 

 

一番辛いのはそこにいた選手や監督ではないか

グループリーグ突破したにもかかわらず、西野監督の会見からは「不本意」さが滲み出ていました。

 

「ハセが言ってました?」 西野監督が驚嘆、選手に謝罪で団結「本意でない選手も…」 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ

 

表情をみても、嬉しさはあまり感じられませんでした。

 

「ブーイングを浴びながら、選手達にプレーをさせたことは自分の信条ではない。」

 

淡々と語っていました。

 

ワールドカップともなると、選手1人1人にスポットを当てた特集が、テレビでは組まれがちです。

 

そして、僕も、もちろんその全てを観たわけではないですが、多くの選手からすると、ワールドカップに出場するのが子供の頃からの夢なのです。

 

その夢の場で、大ブーイングを受けながら、

パス回しに徹しなければならなかった自分たち。

 

僕がその場にいたら、悔しくて悔しくて仕方がないと思います。

 

監督も、そのことに関しては本当に難しい決断をしたと思います。

 

色々と賛否両論がある試合であることは間違いないと思います。

 

 

日本の置かれた状況は厳しかった

ただ、冷静になって、状況を整理すると、今回のグループリーグでFIFAランク最下位は日本なわけです。

 

グループHの内訳は以下の通りです。

 

ポーランド(8位)

セネガル(27位)

コロンビア(16位)

日本(61位)

 

この圧倒的な力量差の中で、日本が、リーグを突破するために、もっとも確率が高い方法を指示するのが監督の仕事です。

 

そういう現実的な考え方をすれば、西野監督の采配も、ある程度理解できるのです。

 

そして、チームで戦うことの本来の意味は、日本人が学校教育で受けがちな美しいものなどではなく、仲が良かろうが悪かろうが、足並みをそろえて同じ方向を向いて、目標に向かって団結することだと僕は考えます。

 

今回は、その目標が、「グループリーグ突破」だったというだけです。

 

チームで戦うことは、こと日本では美しく、ある種の美徳のように語られがちですが、実際は、美しさとチーム戦というものは、全く別の概念なはずなのです。

 

今回、日本は、チームとして一つの目標に向かって戦いました。

 

もしこれで、状況が変わり、日本がグループリーグを突破できていなかったら、おそらく監督だけではなく、選手のことも、メディアは散々に叩いていたことと思います。

 

翌朝起きて、日本メディアの報道の緩さに僕は少し驚きました。

日本メディアは、「勝てば官軍」的なところあるなぁと。

調子が悪いと散々に叩くくせに。

 

要するに、日本選手からしたら、戦うのも勇気がいるものですが、あのようなヒールなプレイに徹することもまた、勇気のいる行為なのです。

 

 

「こんなの当たり前?」

そして、これだけでなく、賛否両論の中の一つの意見として、

 

「こんなのサッカーの世界大会では当たり前だ」というのがあります。

 

ワールドカップは日本では注目度が非常に高いので、僕のような、サッカー素人でも、試合を観ることが少なからずあります。

 

そんな素人からすると、あの、時間をかせぐプレーは、とてもフェアなやり方ではないなと、思ってしまうのです。

 

しかし、実際にワールドカップも含めて長い間サッカーを観ている人からすると、また感想が違うものです。

 

かの有名な三浦カズ選手も、

「日本の大きな財産になる」

と話しているそうですし。

 

www.nikkansports.com

 

とにかく、賛否はありますが、そこは、サッカー素人が口をとやかく出すところではないのかなと思います。

 

次のトーナメント戦では、今回のような戦いはありえませんので、これをバネに、本当に次こそは、日本代表には頑張ってほしいなと、名実共に記憶に残る良い試合をしてほしいなと思います!

 

ガンバレ!ニッポン!!

 

<追記>

この次のベルギー戦ですが、すばらしい試合でした。ありがとうございました!

W杯史に残る日本の死闘… ベルギーの"14秒カウンター"が「2018年の名場面」に選出 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ

 

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若手経理マン、転職エージェントに会う

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(*この記事は2018年6月に書かれたものです。)

 

先日、転職エージェントにあってきました。

 

僕は、以前ビ○リーチでヘッドハンターと面談したことがあるのですが、指定した時間に30分遅刻してくるわ、こっちの話はまったく聞かないわで、散々なものだったため、正直こういう人たちにあまり良いイメージを持てずにいました。

 

今回、転職エージェントとコンタクトをとるきっかけとなったのは、次の異動にて僕の希望が全く通っておらず、不本意な勤務地で長期に渡り、仕事しないといけない状況に今追い込まれているからです。

 

 

転職エージェントに連絡した理由

 2か月前、上司より、次の異動先の内示がありました。

 

もちろん、全ての要望が通るとは思っていませんでしたが、1~3まである中で(しかもそれも会社にとってそんなに難しくない条件)、すべての要望が通らないとなると、やはり厳しいものがあるなぁと感じてしまいました。

 

「一生これか…」

 

何回も何回も心の中でそう思いました。

 

そもそも最初の配属も、不本意なものだったのです。

 

就活のときに出てきた社員達は、「異動の希望はある程度は聞いてもらえる」と言っていました。

 

これは、単にそういう人たちしか就活生の前にあらわれていないからであって、だからこそ、このような人達は辞めずに長く働けているのかもしれません。

 

まあ、ある種、大企業の宿命なのかもしれません。

 

そんなこんなで、僕はエージェントに会いにいきました。

 

 

転職エージェントとの面談

僕は、経理財務分野の転職に特化したエージェント(具体的には「ジャスネットキャリア」)と、ビズリーチ経由で連絡がきた転職エージェントの2社との面談を終えています。

 

面談は、2社とも、どうして転職を考え始めたのかという話から始まり、その後、どのような条件の企業がいいかという話になっていきました。

 

2社とも、担当者は以下のことを僕に言いました。

 

 

「転職するなら今が一番いい時期です。」

 

 

これにはやはりオリンピックの影響が多分にあるようです。

 

オリンピックまでは、景気が悪くない状態が続き、転職市場も例に漏れず売り手市場なのだそうです。

 

逆に、

 

オリンピックが終わったらどうなるかわからないー

 

このような話もしていました。

 

僕の企業でも、オリンピック特需が存在しています。

 

その分モノが売れるわけです。

 

労働市場も同じで、オリンピック特需によって、人が足りなくなったり、雇用が生み出されたり、しています。

 

このような状況は、エージェントに会って話を聞いてみないことには中々わからないものです。

 

オリンピックは一種の盛大なお祭りだと思います。ただ、オリンピックの終了と同時に消え失せるものもたくさんあるということですね。

 

 

今転職はしない方がいい

エージェントと話していると、自分に対してどれくらい求人がきそうか、価値がどれくらいなのかというのがわかってきます。

 

その後送られてくる求人も、価値をはかる一つの指標になります。

 

彼らは、クライアント(=僕のことです)の転職が決まったら、企業からお金を受け取ることができます。よって、彼らからしたら、僕たちにしっかり転職してもらった方が良いのです。

 

僕はこの構造を事前に知っていたので、話をした段階で、転職を勧められると思っていました。

 

しかし、実際には現段階での転職はしない方がよいと、言われました。

 

 

財務会計管理会計

今回僕が配属となったのは、事業部つきの管理会計の世界の部署です。

 

僕の会社には複数の事業部が存在しており、それぞれ管理会計の部隊が存在しています。

 

他の会社では、経理部本体の中に管理部隊が存在している場合もあります。むしろ、こちらのほうがマジョリティではないかと勝手に思っています。

 

工場で僕が担当した業務は、主に財務会計が中心でした。もちろん、管理会計的な業務もありましたが、そこまで多くはなかったです。

 

異動後にやるのが管理会計の業務であり、僕が、会計の世界から離れて(つまり経理とは別の職種で)今後転職する気がないことを伝えると、エージェントは、それならまだ今の会社で続けたほうがいい、ときっぱりと言いました。2社ともそう言いました。

 

財務会計屋として生きるのか、管理会計屋として生きるのか、3年目という入社年次で判断するには早すぎるということでした。

 

また、この段階で転職すると、安く買い叩かれてしまう可能性もあります。

 

経理管理の人間として、この先生きていくなら、もう少し続けてみて、経験を積んだほうが、高く売れるらしいです。

 

たしかに、「向いていなかった」と思って、全く別の職種に転職するのであれば、早いにこしたことはありません。

 

ちなみに、理系で院卒の方は、入社して2~3年で、転職するのはラストチャンス、くらいに思っておいたほうがいいです。こういう人は、入社が24歳か25歳ぐらいになるはずです。

 

30才が近づいてくると、自分の中で躊躇ってしまうことも、容易に想像つきますからね。そこまで考えて、早い段階で(具体的には入社3年目)無事自分の希望業界に転職した研究職の人を僕は知っています。

 

経理などの管理系の職種は、一般的に、「潰しが効く」職種と言われることも多くあります。

 

どの会社にも存在しているからです。

 

このような人達の中でも入社して2~3年目くらいの人は、すぐに転職してしまうよりは、5~6年同じ会社で経理管理の経験を積み、その間に資格なども取得しておくのがよいようです。

 

僕の場合、簿記1級を現在勉強中ですが、これを取得すれば、入社5~6年目で転職する際に大きなプラス要素になると言われました。(【追記】2019年6月合格しました。)

 

簿記1級を持っていて、ある程度の大企業で5~6年、経理管理の経験を積めていれば、買い手はつくはずということも言われました。

 

いまは力をつける時期なのかも知れません。

話を聞いて、簿記1級受験のモチベーションになりました。

まずは資格取得を頑張ろうと思います。

 

 

とりあえず転職エージェントの話を聞くのはあり

 エージェントに会ってみて、自分の中で、どういうキャリアプランを描くのか、整理することができました。

 

エージェントにあった後に、しばらく求人を送ってもらいましたが、今は資格取得に専念する旨を担当者に伝えています。

 

実際の自分のレベルがどの辺りにあるのかを知ることもできたので、よい経験になりました。

 

キャリアに悩む、経理人材は、一度転職エージェントに会ってみることをお勧めします。

 

今まで見えていなかったものが、見えてくるようになるかもしれません。

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日大アメフト騒動から読み解く部活文化とスポーツ選手のキャリア

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日大アメフト騒動の経緯

日大アメフト部が世間を騒がせています。

 

事の発端は、日本大学アメフト部の選手が試合で関西学院大学の選手に対して悪質なタックルをしたことです。

 

僕はこれをテレビ映像ではじめて見ました。素人目にも、「これはまずいだろ…」と思わせるのには十分な内容でした。

 

明らかに、無防備な関西学院大学の選手の背後からいきなり突っ込んで行ったように見えました。

 

被害を受けた選手は一部の報道では全治3週間の大怪我を負ったとのことでした。

 

この行動が、日大アメフト部の監督指示なのかどうかが今回の騒動のポイントです。

 

日大監督の会見で、報道からも明らかなように、反省の意がほとんど見られないものでした。

 

ネクタイもピンク色だったみたいですしね。

 

これを受けて、加害者側である選手が以下のコメントを会見で発表しました。

最後に、本件は、たとえ監督やコーチに指示されたとしても、私自身がやらないという判断ができずに、指示に従って反則行為をしてしまったことが原因であり、その結果、相手選手に卑劣な行為で怪我を追わせてしまったことについて、退場になったあとから今まで、思い悩み反省してきました。

そして、真実を明らかにすることが償いの第一歩だと決意して、この陳述書を書きました。相手選手、そのご家族、関西学院大学アメリカンフットボール部はもちろん、私の行為によって大きなご迷惑をおかけした関係者の皆様に、改めて深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。

 

www.huffingtonpost.jp

もちろん、彼のしたことは到底許されるものではありませんが、自分の非を認めて反省しているという点で、相対的に、日大サイドよりははるかに誠意ある対応だったと思います。

 

 

なぜ選手はそこまで追い込まれたのか

彼のコメントからも明らかなように、彼は選手としての起用を監督・コーチよりちらつかされており、追い込まれていました。

 

とはいえ、あのような悪質タックルをすることは、人道に反する行為であることは、彼も理解していたと思います。

 

でも、彼は、監督サイドの指示に従ってしまいました。

 

日本の部活動の場では、このようなことが少なからず起きていると思います。

 

以下は、小学生の頃からあるスポーツをはじめ、中高大と体育会部活動に所属していた僕の見解です。

 

選手にとって、学生時代の数年間は、自分の一生において、かけがえのないものです。

 

ですから、一つの試合に出れるかどうかというのは、選手にとっては大きいのです。

 

「この次の試合で成果を出して、次の試合までに○○を磨いて、最後の大会では必ず結果を残す。」

 

どんなにヘラヘラしてるようにみえる奴だって、一つのスポーツに真面目に取り組んで強豪校と呼ばれる学校に入学しているならこれくらいの感情は抱くものです。

 

ところが、監督やコーチからすると、長い人生の間、自分がみる選手なんて腐るほどいるわけです。

 

よって、1人の選手と真摯に向き合おうとしなかったり、特定の選手に肩入れしてしまったり、という事案が発生します。

 

もちろん、限られた時間の中で、そうなってしまうのはある程度仕方のないことです。

 

これが現実だと僕は思います。

 

そして、選手側も、親の声援や友人からの期待に応えるためにも、絶対に成果を残したいわけです。

 

これはどういうことかというと、監督やコーチには、ある種の「人事権」があるわけです。

 

「○○したら、試合に出してやる。」

 

この権利を、自分の言うことを聞かせるために選手に使っては絶対にならないのです。

 

強豪校に進学する生徒は、そのスポーツに人生かけています。

 

その一つの要因として、たとえアマチュアだろうと、一つのことに一生懸命取り組むことは、日本では、「美化」される傾向にあることが挙げられます。

 

好きではじめたスポーツ。

 

最初は上手くなると周りから褒められて、それが嬉しくて、どんどん上達するかもしれません。

 

強豪校に入って、「伝統」に踊らされ、いつしか、「勝つ」ことが当たり前になる。

 

すると、だんだん辛くなってくるのです。

 

好きでやっていたスポーツのはずなのに、見ず知らずの他人からいきなり、「なんでそのスポーツずっと続けてるの?」と聞かれたときに、なぜか答えられない。

 

tamesue.jp

 

結果が出てるうちは、羨望の眼差しを色々な人から向けられます。

 

でも人間は、いつも調子が良いとは限りません。

 

結果が出ないときに、過去に、期待されて成果を出した経験(成果が出てしまった経験というかもしれません)があると、それが自らの首を締めてきます。

 

このアメフト選手も、海外大会における日本代表の話があるくらいの人物です。

 

相当に努力したんだと思います。

 

そんな中で、監督やコーチに人事権を濫用されて、思ってもいないことをしてしまったのではないでしょうか。

 

日本の部活動では、やる気を評価する文化があります。

 

レギュラーに入れるか入れないかといった瀬戸際では、やる気がある方が採用されたりします。

 

このラインの人達に、人事権をチラつかせるのは相当に悪質だと思います。

 

今回の場合、

 

「○○すれば試合に出してやる」

 

ではなく、

 

その選手の悪いところや、改善点を淡々と示してあげるだけで良かったのではないでしょうか。

 

まあ、それで改善したところで、試合に出れるかどうかは結局はわからないのが、スポーツの厳しいところですがね。

 

 

スポーツ選手のキャリアの現実 

中学、高校の時に、部活動で成果を出すと、全校生徒の前で表彰されたりします。

 

表彰される人というのは、得てして偏りがちです。

 

よって、実際に話しをしたことはなくても、自分の学年の人で、部活で成果を出していた人は、印象には残りやすいはずです。

 

スポーツ推薦で高校や大学に進学した人達がその後どうなるのか、多くの人達はしらないですよね?

 

他県に行ってしまったりしますからね。

 

推薦で部活強豪校に入ると、当然その中で競争があります。

 

その代わりに、優秀な監督やコーチのもとで指導を受けることができます。

 

ところが、全員が全員、ハッピーエンドではないのが世の中というものです。

 

ある人は、競争に耐えられなくなり、ある人は指導があなかったり、ある人は部活の文化が合わなかったり、と、外的な要因で成果を出せないことがよくあるのです。

 

もちろん、自分に成果がでないことを、簡単に他人のせいにする人は、こういう学校にはあまり多くありません。

 

ゆとり世代といったって、こういう人達は、みんな、自分に厳しいですから。

 

そうして、思うような成果が出せないと、パチンコやギャンブルに走ったり、いつまでたっても就活していたり、あるいはニートになってしまったりなど、よくわからないことになっていることが少なからずあります。

 

そういうのを横目で知っているからこそ、ある程度成果を出せている人達にとっては、「自分こそは、(そうならないためにも)やり切らねばならない」と思ってしまうのかもしれません。

 

ダメだったら、趣味で続けるというのも一つの手です。

 

強豪校で本気で部活に取り組んだ人ほど、「趣味」といった「ヌルい」とりくみ方はできない、となって、そのスポーツ事態を辞めてしまう傾向にあります。

 

辞めると、結局やることがなくて、ギャンブルなどに走る…といったパターンです。

 

これ、意外にも結構あるんです。

 

もう少し、スポーツ自体を楽しむという方向で考えられるように、世間がなっていけばいいのにな、と、個人的には思います。

 

スポーツができるだけでは、幸せになれるとは限らないのは、世の厳しさなのでしょうか。

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【大企業の宿命】ドラマ「ヘッドハンター」は名ドラマすぎるぞ

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ドラマ「ヘッドハンター」

ドラマ「ヘッドハンター」は2018年春クールに放送された、社会派ドラマです。

 

ヘッドハンターのまとめは以下サイトを参照ください。

matome.naver.jp

 

概要としては、江口洋介の演じるヘッドハンター「黒澤」が、毎回異なるターゲットをヘッドハントしていく、と言うものです。

 

1話完結型のドラマなので、途中からでも大丈夫です。僕も、最初から見ているわけではありません。

 

転職は、人生の節目です。

 

毎回転職のターゲットがいるのですが、その人たちの人間ドラマに魅せられます。

 

まあこれ自体がドラマなのですが。笑

 

さて、そんな「ヘッドハンター」ですが、第5話で主人公黒澤がターゲットに語る言葉がめちゃくちゃ響きました。

 

あまり書くとネタバレになってしまいますので、続きは是非本編でも確認してくださいね。

 

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

大企業で誠実に働く者の宿命

今回のターゲットは、大企業で働いていることを誇りに想い、会社のために一生懸命働いてきました。まさに「謹厳実直」といった方です。年齢設定は、50代超えてるんですかね。確認してないですけど、そんな雰囲気です。

 

そのためか、ヘッドハンターを毛嫌いしています。

 

そんな彼に、黒澤は言います。

 

「でも今の会社は、あなたに応えてくれてますか?誇りに思うのは勝手だ。でもね、会社はもっと残酷ですよ。あなたがどうなろうと、会社は残る。社員の生き血を吸って、何代も何代も生き続ける。」

 

いや、本当にそうだよなぁと思いました。

 

僕の会社にも、家族がいながら単身赴任している人がたくさんいます。

 

2世帯住宅を買った途端に転勤を命じられ、地方で過ごしている間に親御さんが亡くなってしまった方も知っています。

 

まさに「会社は社員の生き血を吸って」いる、というわけです。

 

 

本人にとって不本意な提案をせざるを得ない日本企業

自社業界のマーケットが縮小していたり、景気が悪くなったりすると、人員の合理化を進めなければならないこともあります。

 

大企業における「合理化」とは、設備を休止させ、そこで働く社員を減らすことにより固定費を削減することです。

 

日本の企業は、アメリカのように、人をすぐリストラする、というわけにはいきません。

 

よって、どうするかというと、再就職先(出向先)を斡旋し、本体に籍を残したまま、別の会社にいってもらうということをします。

 

そして、その出向させる社員の給与レベルは維持したまま、出向先と本体の労務費差額だけ、本体が負担するのです。

 

僕の会社でもこれやってます。

 

工場の中にも関係会社が複数ありますので、そこに出向させて、差額だけ負担するのです。

 

この辺りの負担割合の交渉とか、身近でおきていたことがありますが、想像するだけでなかなかにドロドロな世界です。

 

例えば、本社Aと子会社Bがあって、本社から子会社に、Xさんが出向するときです。

 

この時、Xさんの給与は、本社Aにいた時と同じかそれ以上になるように調整します。

 

仮にXさんの給与(本社A時)を100とします。

出向した子会社Bから貰える給与が70とすると、差額の30は本社が負担する、というものです。

 

これだけなら良いのですが、この負担割合をかえたりする交渉があるんですね〜。

 

子会社に80負担してくれないか…?と言ったりするのです。逆もしかりです。

 

こらはなかなか大変な作業ですよ…。

(僕はやったことありません。笑)

 

しかし、本社からすると、これは人件費の削減に大きく寄与します。

 

大企業は、総じて優秀な人が多いと思います。

それなりに厳しい就職活動や面接をくぐり抜けた人たちですから。それが良いか悪いかは置いておいて。

 

そんな、優秀で会社に対して志もある人達に、不本意な提案をせざるを得ないことが、日本企業ではよくあります。(全員が全員、そうだとは限りませんが。)

 

年齢を重ねれば重ねるほど、年功序列でその人の給与は高くなります。

 

そういう人には、出向してもらって、若くて給与の低い人達を残していた方が、会社としては有利ですよね。

 

会社というのは非常に合理的にできています。

 

 

大企業は多くの人達の我慢と忍耐で支えられている

日本の伝統的な大企業では、「簡単には人を辞めさせない」というのがよくあります。

 

これは、一見すると、「社員に優しい」と捉えることもできるかもしれません。

 

昔ながらの家族的経営のイメージです。

「社員は家族」というのが、昔は美徳とされていました。

 

しかしながら

 

「あなたがどうなろうと、会社は残る。社員の生き血を吸って何代も何代も生き続ける。」

 

この側面も、日本の大企業の真実なのかもしれませんね。

 

p.s.僕は江口洋介の演技が非常に好きなので多少バイアスかかってるかもです。本編でご確認ください!

 

www.tv-tokyo.co.jp

tver.jp

 

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悩める20代代表の僕が「残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実 」を読んでみた感想  

       

 

 

新幹線で帰省する際に、改札口内で見つけた本です。「残念な職場」という題名にひかれました。

 

僕は異動希望が全く通らず荒んでいたのです。

 

keiri-shukatsu.hatenadiary.jp

 

残念な僕の憂さ晴らしになれば…

そうおもって手に取りました。

 

 

責任感や几帳面さは昇進にマイナスらしい

実績と昇進の関係を検証した調査では、「大きな組織では、几帳面さや責任感はマイナスに作用する」ということがわかっています。

 

統計的に有意に昇進にマイナス作用するとのことです。

 

なんと残念なことか笑

 

さて、それはなぜなのか?

僕なんかは、几帳面で責任感が強い人こそ昇進して組織を引っ張っていってほしい気がしてしまいますが。

 

理由の一つとして、正義感があげられます。

 

正義感で他者への責任追及が厳しくなりがちということです。こういうのは上からすると、厄介な存在ということらしいです。

 

まさに会社にいると感じますが、ただ単にイエスマンなだけな人の方が、本当に出世しやすいです。

 

個人的には多くの管理職が他人のことを正当に評価するまでの人間レベルに達していないということが真実なのではないかと思っています。

 

嘘つき上手の方が上からの「引き」で出世する、ということです。

 

残念でなりません。

 

なぜ組織には「無能」な上司がおおいのか

ピーターの法則というものがあります。

 

ピーター博士は米国の教育学者です。

 

働く人は仕事で評価されると上の階層に出世していきます。そして、最終的には、自分の仕事が評価される限界の階層まで出世することになるのです。

 

個人として有能な人が、管理職として有能であるとは限りませんよね。

 

こうして、限界の階層まで上がりついた人は、そのレベルで無能と化してしまう、というのがピーター博士の主張です。なぜなら、辿り着いたその階層で有能であれば、出世して上の階層に登っていくからです。

 

な、なるほど…

 

しかもピーター博士によれば、

有能な上司がアウトプットで部下を評価するのに対して、無能レベルに達した上司は組織の自己都合という尺度で部下を評価する、とまでいっています。

 

僕の職場には、60歳越えで、外資系企業から移ってきた方がいますが、その人いわく、会社が傾きかけていたり、縮小していく段階では、特にこういうのが露骨に起きるそうです。

 

管理職は部下のできる人に、自分のポジションをとって代わられるのが嫌であるため、その人を正当に評価しなくなることが多くなるそうです。(本当に多くなるそうです。)

 

また、企業は損失を最小限にするために、もっとも無能な従業員を管理職に昇進させる傾向もあるそうで、筆者はこれを「ディルバートの法則」として、紹介しています。

 

「損失を最小限にする」というのは、無能な人が現場にいると困るため、その人を排除(管理職にしてしまう)する、という意味です。

 

これを裏返すと、無能な人ほど上司に気に入られるというなんとも悲しい結果になります。

 

ピーターの法則とディルバートの法則は、相反するものですが、一つの企業内で、同時に起きることも考えられるそうです。

 

そうすると、ピーターの法則に則って、その人の能力の限界まで出世して、その階層で無能になったあと、ディルバートの法則で上に気に入られて、また出世する、という恐ろしい事態も想定されますね。というかこれ、書いてて思いましたが、本当にこういう人いそうですよね。

 

このあたりの社会学的な研究の成果は、なるほどなぁと思いました。

 

「理想の職場」に激しく共感

筆者は、理想の職場として、

 

「人生の邪魔をしない職場」

 

という考え方に辿りついています。

 

これ、めっちゃ、わかる。

 

単身赴任で家族と離れ離れになってしまったり、業績が厳しい部署の部長の髪があっという間に抜けてしまったり、、、

 

そういうのを実際に目にすると、世の中、なんて不条理なんだろう、と思ってしまいます。

 

僕の部署も1人パワハラで退職しました。

 

keiri-shukatsu.hatenadiary.jp

keiri-shukatsu.hatenadiary.jp

 

社員の人生を邪魔しまくりな職場は本当に悲しいです。

 

逆に考えれば、「邪魔しない」ということ自体は大して難しくないと思うんですよね。本気で考えれば。

 

「働き方」改革は、本来そういうところからはじめるべきだと思います。

 

社員は、会社に、とくに何かしてほしいわけではなく、ただ、邪魔しないでほしい、というだけなのです。

 

ほんとうにこれには共感しました。

 

他にも、残業と職場、女性と職場、などといった観点からも、語られることがあるのが本書の特徴の一つです。

 

20代のうちに、このような知識をいれておくと、後々役立つかもしれません。

 

幸せな人生を過ごしたいものですね!

 

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TOKIO騒動の過剰報道にみるアイドルとメディア

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TOKIO山口メンバーが世間を騒がせています。

 

未成年に対する強制わいせつの件ですね。TOKIOは、他のアイドルと違って農業をやったり、島で生活したりと、個人的には好感が持てるアイドルでした。

 

鉄腕DASH!は中高生のときほとんど毎週見ていました。

 

そんなTOKIOに関して色々と報道がなされています。

 

 

何やっても結局非難するよねメディアは 

まず、今回の件に関して、山口メンバーの未成年に対する強制わいせつは、言語道断の事件であり、許されるものではありません。

 

いくら酒を飲んでいたからといって、芸能人としての意識に欠けるものであったなと思ってしまいました

 

そして、山口メンバーが個人として会見を行い、TOKIOに戻りたい旨の発言をし、これがメディアから叩かれていますよね。

 

その後、TOKIOの残りの4人も会見を行いました。

 

90分間に渡るこの会見では、今後の具体的なプランが見えてこず、これまた一部メディアの非難を浴びています。

 

そもそも意味があるのか?といった意見も調べるとあるみたいですね。

 

個人的には、この問題に対するメディアの報道の仕方は異常なのではないかと思ってしまいます。

 

もっと他に報道すべきことあるんじゃねぇの?と。

 

この手の芸能人の事件に関して、メディアというのは何をしても非難するという形をとります。

 

SMAP会見のときと似たようなものを感じます。まあ、この謝罪会見と今回のTOKIOの謝罪会見は性質が違いますけどね。

 

SMAPの場合、この人達、なんで、謝ってるんだ?という感じでした。解散するかもしれないということで、世間を騒がせてしまったのは事実ですが、そこまでして謝るものなのか?というのを強く感じたのを覚えています。

 

ジャニーズ事務所という組織の闇をみた気がしました。

 

今回のTOKIOの場合、メンバーが明らかに犯罪を犯しているので、謝る、という行為自体は、流れとしては納得はできます。

 

TOKIOの他のメンバーが謝るべきかどうかは置いておいて。

 

色々と報道がされていく中で、世論というのはつくられてしまいがちです。

 

過剰な報道は、問題の本質を見失わせるだけなのかなと思っています。

 

 

TOKIOは珍しいタイプのアイドル

謝罪会見は今後の具体的な動きが見えてこず、曖昧なままだったという意見があります。

 

そもそも本件は、山口メンバー個人の問題であり、TOKIOが謝っても意味がない、といった報道もありますね。

 

ただ、僕は会見をみて、意味がなかったとはまったく思いません。

 

謝罪会見は、報道陣の質問に対して出来る限り回答をしようという姿勢が感じられました。率直に誠意を感じました。これが政治家だったらあんな会見になるのでしょうか。

 

そういった意味で彼ら(TOKIO)のイメージを守ることには成功したのではないでしょうか。

 

メディアは結論が出ていないとか、意味がないといった非難をしますが、実際はそんなことないと思います。

 

とくに松岡くんの泣きながらの主張には説得力がありました。

 

山口メンバーを「甘え」と切り捨てた一方で、(TOKIOとして活動したい思いも捨てきれず)すぐに辞めろとは言えなかった、という彼の主張は事実なんだと思います。

 

彼らは彼らなりに悩んでいるのであって、それを会見をすることによって早い段階で世の中に伝えることができました。彼らの誠意は少なくとも僕には伝わってきました。

 

また、これも会見に意味がないといった意見に対する反論ですが、TOKIOの性質上、アイドルとしては珍しく、彼らは公共的な事業にも積極的に関わっていくタイプでした。

 

農業をやるアイドルは、多くはないはずです。彼らの強みの一部だと思います。

 

結論は出ていなくても、会見で彼らの誠意が十分に伝われば、TOKIOというアイドルのイメージを守ることには繋がります。

 

そういった意味で今回の会見を捉えるのが良いのではないでしょうか。

 

 

とはいえ世論と法律はちがう

本件に関しては、示談が成立し、被害届は取り下げられているといった報道が既になされています。

 

だからなんでここまで叩くんだ?といった意見もありますね。

 

ここに関しては、僕はそうは思っていません。

 

法律の世界と世論は違います。

世の中というのは多くのグレーな部分でつくられているのです。

 

白黒はっきりつけられないことは、仕事しているとよくあります。

 

誠実さと罪は別物です。

 

いくらTOKIOが謝罪会見をしても、山口メンバーが罪を犯した事実は消えません。

 

そして、世の中というのはそういうものに過敏に反応するものです。

 

性犯罪なんてしたら、普通の会社では即刻クビです。

 

世論というのはグレーな世界です。

SNSが発達してよりこの構造に拍車がかかっているなと最近は感じます。

 

示談が成立しているから、ということでは世の中は許してくれないと思います。

 

この意見をきくと、「とはいえ世論はそういう風にはつくられていないよなぁ」とは感じてしまいます。

 

 

本当に大事なのは被害者のケア

今最も大事なのは、TOKIOがどうとか、山口メンバーがどうとかではなく、被害者のケアだと思います。

 

加害者である山口メンバーの意見や、(言い方は悪いですが)その取り巻きであるTOKIOの方々の意見がメディアに露出することは、被害者の方にとって、プラスに働くとは思えません。

 

そして、TOKIOの方々も度々口にしていましたが、TOKIOとしては、個人の仕事もあるわけで、それをプロとして完遂していくだけなわけです。

 

山口メンバーが犯罪を犯したことは、彼個人の問題なのであって、TOKIOとしてまずもって出来ることは、目の前の仕事をプロとして遂行することなのです。

 

そして、被害者の心の傷が少しでも軽くなるように、メディアは配慮すべきなのではないでしょうか。

 

知りたい人が多いからといって、過剰な報道をするようではいけないと思いますが。

 

この辺り、どうにかならないのかなぁと20代の僕は思うのです。

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